バス釣りではさまざまなラインが使われる。
おおまかにナイロン、フロロ、PEの3種が使いわけられ、アングラーによってラインへの考え方はまちまちだ。
個人的に数年前ほどまえからバス釣りにはフロロカーボンラインを使うことが多くなった。
「バス釣りにはナイロンライン!」というナイロン至上主義だった僕が、フロロカーボンをメインに使うようになったワケについて書いていく。
もくじ
ナイロンライン至上主義だった僕が、フロロラインをメインにしはじめた理由
僕はバス釣りを始めた当時からナイロンラインばかり使ってきた。
時間にすると約20年間ほどになるだろうか。
我ながら、かなり長い間ナイロンラインをメインに使ってきたのだが、ナイロンラインを使うことでさまざまなメリットを得られた。
たとえば、ナイロンラインはトラブルも少ないし、コスパにおいても最高だ。
バス釣り初心者だった僕には心強い味方だったといえるだろう。
ナイロンラインのメリット・デメリット
しかし、バス釣りの経験値が増えていくにつれ、ナイロンラインのデメリットも理解できるようになった。
水に浮きやすいのでフィネスリグ・ワームの繊細な操作をおこないにくく、感度もそれほどよろしくない。
ということもあって、フロロカーボンラインの存在も気になりはじめた。
実際にフロロを使いこんでみると、「なるほどコイツは便利なラインだな」といった感じで、今ではフロロが手放せなくなってしまった。
あれだけ「バス釣りにはナイロン!」と信じていた僕が、近年はフロロカーボンラインばかり使うようになってしまったのだ。
某有名フィッシングデモンストレーター(現在はフィッシングアドバイザー)の影響でバス釣りにはナイロンライン一択だったけれど、フロロにはフロロの良さもあった。
バス釣りにおいてフロロカーボンを使用することで体感できるメリット
ちょっと前までは「バス釣りにはナイロン!」と盲信していた。
しかし、実際にフロロを使いこんでみるとさまざまな利点があることに気がついた。
ナイロン至上主義だった僕がフロロラインを使うようになったワケは、以下のとおり。
●底物系ルアーのバイトを取りやすい
●ルアーの浮きあがり防止に役立つ(フィネスリグが使いやすい)
フロロのメリット:感度にすぐれる
フロロカーボンは感度にすぐれたラインだと思う。
ラインを張った状態ではナイロンより感度にすぐれる。た
たるんだ状態だとナイロンのほうがアタリを感じやすいが、ラインを張った状態だとフロロのほうが感度がいい。
ラインを張った状態でアクションさせるフィネスリグには、フロロラインがマッチしやすい。
巻きモノから撃ちモノ、フィネスの釣りまで幅広く対応してくれるラインだといえるだろう。
僕は霞ヶ浦や小規模野池、レンタルボートといった釣りがメインだが、最近では8~9割はフロロラインを使うようになった。
上記のようなフィールドでは近距離〜中距離くらいを打つ釣りがメインになるので、ナイロンよりもフロロの方がメリットを体感しやすかった。
近いポイントを釣るようなときや、ラインテンションを張った状態で釣りができる状況なら、フロロの方がメリットを体感しやすいと感じる。
霞ヶ浦の消波ブロック、杭、護岸際、水門、アシ打ち…などなど、ワームを使って足元を狙うような釣りをするなら、ナイロンよりフロロの方が断然使いやすい。
ワーム・底物系ルアーを近距離〜中距離で扱うなら、感度にすぐれたフロロカーボンラインを使ったほうがストレスがないと学んだ。
フロロカーボンラインは”変化”を察知しやすい
感度にすぐれたラインを使用することで、「変化」を体感しやすくなる。
たとえば、ボトムマテリアル(底質の種類)がなんなのかを知ることができたり、ルアーがなにかの障害物に接触した…といったとき、アングラーに「変化」を伝えてくれやすい。
フロロカーボンを使うことで、
●障害物の種類
●地形変化
●ルアーの波動の変化
…といった情報をナイロンラインよりも明確にキャッチできるようになる。
繊細な釣りにおいては、ナイロンよりもフロロのほうが一枚上手…といった印象だ。
感度にすぐれたラインを使うことで、障害物の有無や、障害物そのものの種類を判断することもできるようになる。
さらに、感度がいいロッドと組み合わせれば、まさに”鬼に金棒”!といったところだろう。
昨今では8〜9割くらいのアングラーがフロロラインをメインにしていると思うが、「バス釣りにはナイロン!」という言葉を盲信していた時間が勿体なかった…。
底物系・ワームのバイトを取りやすい
前述したが、底物・打ち物、フィネス系リグなどをはじめとする”ワーミング”の釣りにおいては、ナイロンよりもフロロカーボンが使いやすい。
テキサスリグ、ラバージグやネコリグといった底物系ルアーは、ボトム・バイトの感知能力にすぐれたラインを使うことで多くの情報を得られやすくなるからだ。
底物系ルアーは巻物ルアーのように向こうアワセ的なフッキングをすることができないため、しっかりとバイトを感知して、アングラーの意思のもとでフッキングを決めなければならない…というデメリットもある。
「確実にバイトを拾うことができる高感度ライン」を使用することは、釣果アップに繋がると思っている。
ルアーの浮き上がり防止に役立つ
「ナイロンラインは比重が軽くて水に浮きやすい」という特徴があるため、フィネス系リグを扱うときに”ノー感じ”になりがち。
ナイロンを使って底物系・フィネス系ルアーを操作すると、ボトムからルアーが浮き上がりやすくなる…といったデメリットを感じてしまうことも。
比重が高いフロロカーボンを使うと、ルアーが浮き上がりにくく、ワーム等の操作感を阻害しない。
エキスパートアングラーの格言に「ラインの重さを使って釣れ」というものがあるが、なるほどこういうことか、と少しだけ理解できた体験談。
レンタルボートで底物にナイロンを使うと”ノー感じ”になりやすい
テキサスリグやラバージグといった底物系ルアーを深い水深で使うには、フロロカーボンが最適だ。
ナイロンラインだとノー感じになりやすかったり、ルアーが浮き上がりやすくて操作しにくい…といったデメリットもあった。
深い水深を繊細に探るなら、ナイロンよりもフロロの方がストレスが少ない。
細かい操作ならナイロンよりもフロロカーボン
ナイロンラインはしなかやで扱いやすいというメリットがある。
しかし、張り・コシがないので繊細な操作をするには心許ない。
たとえば、ダウンショットリグやネコリグといったフィネスリグを使うときは、ラインに張りがあったほうが細かな操作をおこないやすい。
フロロラインは”張り”があるため、ワームフィッシングで繊細なアクションをつけるにはもってこいなラインなのだ。
まとめ:フロロカーボンラインはテキサスリグ ・ラバージグ、フィネス系ルアーを扱うのに最適なライン
近年ではフロロカーボンラインが主流になってきている。
一昔前の僕は「ナイロンラインの方が優れている!」などと意地を張っていたが、実際にフロロを使い込んでみると、実にたくさんのメリットを体感することが出来た。
日米問わず、多くのアングラーがフロロラインをメインに使用しているのがわかった気がする。
最近は低価格でも品質の良いフロロカーボンラインも増えてきている。
おすすめのラインは「バス釣り用名作ライン10選!フロロ・ナイロン・PEのおすすめ人気ラインまとめ。」で紹介しているので、よかったらこちらも参考にしてみてはいかがだろうか。
↓通販サイトで人気のラインを紹介した記事はこちらで読むことができます↓