バイブレーションプラグには様々なモデルがある。
ラトルインとノンラトル(サイレンス)、ボディサイズの大小、ウエイト…
などなど、たくさんあって迷ってしまいがち。
そこで今回は、「低水温期におけるバイブレーションプラグの使い分け」について書いてみる。
ちなみに、当記事で書かれていることはメタルバイブレーションにも応用できる内容なので、メタルバイブレーションの使い方を知りたい人もチェックしてみてほしい。
もくじ
- 1 冬のバイブレーションプラグ使い分け。ラトルの有無、ボディサイズ、ウエイト、リトリーブ速度について。
- 2 重さ・ウエイトは「水深、スピード、落下速度」を目安に決める
- 3 ウエイト選びその1:水深を目安にする
- 4 ウエイト選びその2:リトリーブスピードを目安にする
- 5 ●シャローでヘビーウエイトのバイブレーションをあえて使用する
- 6 ウエイト選びその3:フォールスピード
- 7 水の色を目安にラトルの有無を使い分ける
- 8 バスとルアーがどのくらい離れているのか?距離感を目安にする
- 9 ●必ずしも「水がクリア=ノンラトル」ではない
- 10 プレッシャーの度合いを目安にする
- 11 ボディサイズは「水深とアプローチ、水、バスとの距離、プレッシャー」を目安に
- 12 【体験談】冬場は中途半端なリトリーブスピードは微妙
- 13 まとめ:冬場のバイブレーションプラグは、使用する環境と、アプローチによって選ぶべきアイテムが違う
冬のバイブレーションプラグ使い分け。ラトルの有無、ボディサイズ、ウエイト、リトリーブ速度について。
冬場・低水温期におけるバイブレーションプラグの使い分けは、以下の部分を意識したい。
●水の色
●バスとの距離
●ボディサイズ(水押し、アピール力)
●プレッシャー
●リトリーブスピード
重さ・ウエイトは「水深、スピード、落下速度」を目安に決める
バイブレーションの重さは、
●リトリーブスピード
●フォールスピード
上記3点を意識して選んでいく。
ある程度はシステム化できるので、基本だけしっかり抑えておけば選択肢は絞れてくる。
ウエイト選びその1:水深を目安にする
浅い水深を攻略するなら、軽めのウエイトを。
深い水深を攻略するなら、重いウエイトを。
ウエイトが軽いものは、巻いてきたときに浮き上がりやすいため、シャローを攻めやすい。
ウエイトが重くなるにつれて、巻いてきたときに浮き上がりにくくなる。
冬場のバスは深場(ディープ)に落ちるが、霞ヶ浦や野池など水深が浅いフィールドの場合、10g以下の軽いウエイトを使用するのが主となる。
ウエイト選びその2:リトリーブスピードを目安にする
前述したが、バイブレーションは、
…といった傾向がある。
この特性を逆に利用する、というテクニックもある。
●シャローでヘビーウエイトのバイブレーションをあえて使用する
例えば、水深が1~2mくらいのシャローで、20g前後の重いバイブレーションを超高速巻きしてリアクションで食わせたり。
水深が5mくらいの深場で、10g前後の軽いバイブレーションでデッドスローリトリーブしてみたり。
狙う水深とリトリーブスピードを意識すれば、選ぶべきウエイトは決まってくる。
ウエイト選びその3:フォールスピード
バスの視界から急速にルアーの姿を消したい(フォールスピードを速くしたい)なら、重いウエイトを選ぶ。
フォールスピードが速いとバスが付いて来れないなら、軽いウエイトを選ぶ。
バイブレーションのウエイトは、
●リトリーブスピード
●フォールスピード
上記3点を意識して選んでいく。
水の色を目安にラトルの有無を使い分ける
水の色に合わせるのも、バイブレーションを使い分ける上でわかりやすい目安になる。
例えば、
●ステインの場所はノーマルサウンド(大きくも小さくもない音量)
●マッディな場所はサウンド大
通っているフィールドの特徴・水質に合わせて選ぶ。
こうすることで、使うべきバイブレーションプラグは絞れてくる。
水が濁っている場合、物理的に視野が狭くなるため、バスがルアーを発見しにくい。
マッディウォーターなら、サイレント有りのモデルを選び、音で気づかせる。
水が澄んでいる場合、バスは視覚でルアーを確認できるため、ルアーの発見度も高い。
水がクリアなときはラトル無し(サイレントモデル)を選ぶ。
バスとルアーがどのくらい離れているのか?距離感を目安にする
●バスとルアーとの距離が遠ければ、ラトルイン(ラトル有り)
●バスとルアーとの距離が近ければ、ノンラトル(ラトル無し)
バスがどんな場所にいるのか絞り込めていないなら、広く探ることが可能なラトル有りを。
ある程度狙うべきスポットが絞れていたり、ピンスポット(杭や護岸など)についているバスをちょい投げで狙うなら、ノンラトル。
バスとルアーとの距離が離れているかどうかで、ラトルの有無を選んでいくとわかりやすい。
●必ずしも「水がクリア=ノンラトル」ではない
注意したいのは、
水がクリア=ノンラトル
というわけでもない点。
琵琶湖、広大な河川といった広いフィールドでは、遠投してルアーから遠い場所にいるバスに気付かせなければならない。
水が澄んでいて広大なウィードエリアなど、
●遠くにいるバスにルアーの存在を気付かせたい
こんな状況では、例えクリアであろうと、ラトル有りのモデルが良い場合もある。
濁っているときも同じ。
マッディだとしても、ルアーとバスの距離が近いならラトルは無くても良い。
目の前にいるのなら、ルアーサイズもコンパクトなもので良い。
バスとルアーとの距離が遠ければ、ラトルイン(ラトル有り)
バスとルアーとの距離が近ければ、ノンラトル(ラトル無し)
プレッシャーの度合いを目安にする
最近のバスはラトル音にすらスレている。
そのため、スレたバスにはノンラトル(サイレンス)モデルを使うのが基本。
特に、野池などの小規模なフィールドの場合、バスとルアーとの距離も近いことが多い。
バスとルアーの距離が近いなら、基本はノンラトル(サイレンス)を選ぶ。
さらに、ボディサイズは小さい方が食わせやすい。
ボディサイズは「水深とアプローチ、水、バスとの距離、プレッシャー」を目安に
バイブレーションプラグのボディサイズは、これまでに挙げてきた、
●アプローチ(リトリーブスピードなど)
●水の色
●バスとの距離
●プレッシャーの度合い
これらを目安にして選んでいく。
濁っているならボディサイズを上げた方が良いし、プレッシャーが高いならコンパクトなボディを選ぶ。
水は澄んでいるけど、バスとの距離が近いならコンパクトなボディ。
スレているけど濁りまくっているなら(バスとの距離が遠い、気付きにくい状況)なら、大きなボディ。
…といった具合に、シンプルに捉えていく。
スレてるのか、濁っているのか、ラトルはあった方が良いのか、スピードは速い方がいいのか。
これだけ。
基本的には、
というのがセオリーと言える。
【体験談】冬場は中途半端なリトリーブスピードは微妙
これは僕の体験談。
低水温期におけるバイブレーションプラグのリトリーブスピード(巻き取り速度)で、最もよくないのは中途半端な速度。
速く巻くなら、超高速巻きでリアクションバイトを狙う
遅く巻くなら、徹底してスローリトリーブする
低水温期のバスは、メリハリが大事。
1か100か、くらいの極端な意識で。
低水温期のバスは、とにかくヤル気も食い気もない。
なので、中途半端に、他のシーズンと同じような感覚で、いつも通りに釣っているとダメだったりする。
徹底してリアクションバイトを狙うか、徹底して”食わせ”を狙うか。
「とりあえずこんな感じで巻いとけばいいか」みたいな、中途半端なテロテロ巻きは良くない…という体験談でした。
まとめ:冬場のバイブレーションプラグは、使用する環境と、アプローチによって選ぶべきアイテムが違う
僕個人の体験談や失敗談からきている、冬・低水温期のバイブレーションプラグの使い分けについて書いてみた。
バイブレーションは、現在では様々なラインナップがあって、どれを選べばいいか迷ってしまいがち。
迷ったときは、当記事を参考にして頂くことで、選ぶべきバイブレーションプラグが見えてくると思う。