バサーオールスタークラシック2022を観戦。やっぱりイマカツ(今江克隆)は格好いい

(タイトル敬称略/サムネイル引用:つり人online

バサーオールスタークラシック2022を観覧した。

例年なら現地に足を運ぶのだが、それほどモチベーションが高くなかったので、今回はYouTubeで観覧することに。

バサクラ2022観戦。やっぱりイマカツは格好いい

(画像:ルアーニュースR

2022年のバサーオールスタークラシックでは、さまざまなメーカーの社長クラスが出場していた。

社員(プロスタッフ)ではなく社長が直に動くという状況は、業界の危機…というのがビジネスシーンの定説である。

社長自らが動かねばならない状況は、下への働きかけが滞っているか、あるいは『マジで社長が動かないとヤバいとき』だったりする。

昨今のバス釣り業界は危機に陥っている。

ということもあり(?)、オールスタークラシック2022にはイマカツ氏、奥村氏、ブースの金森隆志氏など、普段お目にかかれないアングラーが足を運んでいるようだ。

それだけ現在のバスフィッシング業界は切迫しているのだろう。

やっぱりイマカツは格好いい

(画像:つり人online

個人的に注目した選手は、今江克隆(イマカツ)氏。

ここ最近はTOP50で成績が振るわないようだが、個人的に昔からずっと応援していた選手のうちのひとりだ。

先日行われたバサー「キングオブキングス」でビッグベイトを使って良型を釣っていたのは記憶にも新しい。

己のスタイルを信じ、真摯にルアーを投げ続けるイマカツの姿を見ていると、やはりレジェンドアングラーは”何か”が違うなと感じる。

清水氏、イマカツ氏などのレジェンドアングラーは、やっぱり格好いいのだ。

画像:TopSecret

見ていても「格好いいな」と感じさせる釣りをしてくれる。
そういう風に観せている(演出している)のかもしれないけれど、やっぱり格好いいものは格好いい。
「格好いいな、やってみたいな」と思わせる釣りをすることもバスプロの仕事のひとつなのだと思う。

結果を出せばいいだけではない。
生活のかかっているプロとしてはソレが正解かもしれないが、観ている側に「この人ビミョーだな」と思われると、応援する気にはなれない。
応援したくなるようなプロがもっと増えるといいのに、なんて思うこともある。

「プロ」たる立ち振る舞い

画像:TopSecret

イマカツ氏は「関関同立(wiki)」すべてに合格した、元エリート商社社員だった。
ということもあり、立ち振る舞いがエリートそのものである。

ビジネス心理学を応用した「匂わせるコメントテク」だとか、要所でポロっと個人的な本音をこぼすというような絶妙なコメントさじ加減。上手いもんだ。

さらには、カッコいいなと思わせてくれる釣りそのもののアプローチや考え方など、観ている側としてもさすがプロだなぁと感じさせてくれる。

バスプロはタックルを売るだけのマシーンになりがちな昨今、イマカツ氏は僕らに”夢”を与えてくれる稀有な存在かもしれない。

とはいえ、やはりビジネスマンなので売り文句は多い。それでもカッコイイ。

イマカツ社への考え方が(少しだけ)変わる

そういえば僕は、イマカツ氏が監修したタックルを1度も使ったことがないということに気がついた。

今から20年以上前、ミートヘッドのダウンショットリグを真似したくらいだろうか。
あと、インスパイアロッドをひたすら探しまくったという記憶…w

正直なところ、イマカツのルアーは少し業界の闇というか、インスパイア系のものが多く散見するということもあり、個人的にはあまり好かなかった。

しかし、ここ最近のイマカツ氏の行動や発言を見ていると、イマカツ社への印象が少し変わってきた。かもしれない。

「オレより美味い人はたくさんいる」というコメントに、なぜかわからないけど思わず泣きそうになってしまった(再生するとそのコメント部から観ることができます)。

なんか悔しいすね。
かつて「最強」の名をほしいままにした有名選手が注目されなくなっていく、という構図。
青木大介氏にもそのムードが感じられるが、個人的にはイマカツ氏、青木氏ともに超応援している。

僕自身も現代社会の波に圧されている”おじ”アングラーなので、なんか悔しくて共感してしまうんですわ。

なんだか”イイカンジ”に今江氏の思惑にハマっている気もするが、推しの選手やメーカーがあったほうがバス釣りを楽しめるというのもまた事実(?)である。

余談ですが、イマカツ氏は永久シード権を使い、TOP50に参戦するそうだ。

賛否両論あるようですが、個人的には応援したい。

まとめ:今江克隆氏はやっぱり格好良かった

「この人カッコイイな」と思わせるのもバスプロの仕事のひとつなんじゃないかと思った。

たとえソレらがビジネス文句・売り文句が含まれたものだったとしても、観ている側の心を動かせるのなら、演者としてはそれが正解であり、一流のプロなのではないか。

イマカツ氏を観ていると、所々に彼自身の意地や魂(と商魂)を垣間見ることができる。
やっぱりイマカツは格好いい。