【バス釣り】アメリカンロッドの魅力 / アメロ初心者におすすめのメーカー

アメリカンロッドを使いはじめてから結構経つ。
ということで、当記事では「バス釣りにおける”アメリカンロッド”の魅力」について書いてみたい。

【バス釣り】アメリカンロッドの魅力

「アメリカンロッド」とは

「アメリカンロッド」とは、その名の通り『アメリカで作られたロッドのこと』である。

ブランクスの製造はアジア、組み上げのみアメリカ本国…というものもあるが、とりあえず当記事ではアメリカのメーカーが手がけたロッドのことを「アメリカンロッド(通称:アメロ)」と呼ばせていただく。

アメリカンロッドのおもな特徴

一般的に、アメリカンロッドの特徴には「粘る・曲がる・トルクがある」といったものがあげられる。
さらに、アメリカンロッドの特徴としては、「ミドルクラス以下のロッドには安いガイドが採用される」という傾向も。

●日本人とアメリカ人の”ロッド観”の違い

ここ日本では、安価なガイドを搭載してしまうと、感度やスペックを重視したアングラーから悪評価をつけられがち。
日本ではロッドに組まれたパーツの素材そのものの価値だとか、軽さや感度、ゴージャスな装飾品など、おもに”わかりやすいハード面”がロッド自体の評価につながりやすい。

たいして、アメリカでは「ルアーを投げることができて、魚を獲れりゃあ十分。感度もそこそこで良し。消耗品にはムダに金をかけないゼ」という合理的な考えが一般的らしく、かならずしも甘美な装飾品と上っ面だけのスペックはもとめられていないようだ。

アメリカ人と日本人では、ロッド自体にもとめるものが違うらしい。
また、ロッドを評価するときのベースそのものにも日本人とはやや違いがあるように思う。

●日本のロッド作りがアメリカ寄りになっている感もある

アメリカのロッドには、「粘る・曲がる・トルクがある」という特徴がある。
また、無駄な装飾品などをほどこさず、あくまで実釣面を重視する…という合理的な作りもアメロの特徴といえるだろう。

これらの要素は、日本製ロッドに馴染みないものだといえる。
しかし近年では、アメリカンロッドの潮流をここ日本においても時折見かけるようになった気がする。

最近だと、日本のメーカーにおいても「しっかり曲がる!誰にでも使いやすいロッド!」というような、汎用性を重視したミドルクラスのバスロッドが多く発売されはじめた。
そういったところにも、アメリカの合理的なロッド作りの思想を垣間見ることができる。

そういえば、日本で発売されているロッドでアメリカンテイストを感じさせるものといえば、ノリーズ「ロードランナー」シリーズがあげられる。
それもそのはず。監修者の田辺哲男氏自身が、Gルーミスのロッドにインスパイアされて自身のロッドを監修した…というのは有名なエピソードだ。
実際、ロードランナー初期作にはGルーミス社のブランクスが採用されていた。

最近のバスアングラーは「高感度ビンビンロッド」をもとめていない?

2000年頃のバスブームのときは、感度ビンビンのトーナメントロッドが売れていたものの、現在は「安い・曲がる・タフ・感度はそこそこでよし」と考えるユーザーが増えたようだ。

一般ユーザーはトーナメンターとは違う。
僕たち一般アングラーは、なんとしてでも1匹釣らなければならない状況に立たされることはないし、実はそれほどセンシティブで繊細なロッドをもとめていなかったりする。

ひと昔前までは「高感度!軽量!最高級のガイドとパーツを組み込んだ!」というようなスペシャルなロッドが売れていたが、近年はその傾向も薄くなり、多くのアングラーは『誰にでもカンタンに使えるマルチなロッド』をもとめるようになったといえるだろう。

となると、あえて日本製ロッドにこだわる必要はないんじゃないの?
そう考えた僕は、数年前からアメリカンロッドをコツコツと買い漁っているのだが、これがめっちゃいいのだ。

最近のアメリカンロッドはすごい

ひと昔前にあった「アメロ(アメリカンロッド)は重い・ダルい・感度が微妙」という先入観は、自分のなかからほぼ消滅した。
最近のアメリカンロッドはすごい。軽くて曲がり、トルクフルな味わいを堪能できるような作りになっているのがわかる。

しかも、モノによっては高感度であることも珍しくなく、アメロを使い始めた当初は「え!?アメリカンロッドってこんなにシャープで軽くて感度いいの!?」と舌を巻いたものだった。

アメリカンロッドのデザイン、かっこよす

また、アメリカンロッドというと、ド派手で目立つデザインを思い浮かべる人は少なくないと思う。
個人的にも、アメロにハマる前にはそういった先入観があり、アメロに対してデザイン面での不満を持っていた。
しかし、実際に手にとってみると、最近のアメリカ製ロッドはスタイリッシュなものが多く、見た目にも満足できる作りになっていることに気がついた。

ジャパニーズロッドのありきたりで無難なデザイン性に飽きてしまったというアングラーは、アメリカンロッドに手を出してみるのもまた一興だと思う。
フィールドでまずほかのアングラーと被ることはないので、個性を大切にしたい人やセルフブランディングをしたい人なら、アメリカンロッドは強力な味方になってくれるはずだ。

アメリカンロッドには「ムード」と「ステータス」がある

アメリカ製ロッドには、「雰囲気」と「ステータス」を感じられるというメリットがある。

たとえば、アメリカンロッドを使っていると、以下のような”ムード”を堪能することが可能だ。

「モアパワーにするんなら、ブランクスを肉厚にすればいいだろ」
「感度がほしいなら、高弾性素材を肉厚にしながらマイクロガイド化すればいいじゃねぇか」
「軽さはそこまでいらねぇよ」
「先重り?筋肉つけろ」
「安くて”使える”んなら最高だろ」
「金があるなら最高級のロッドを選べ。ないなら”使える”かどうかで決めろ」
「気持ちよくブン投げることができて、それでいて疲れにくけりゃOKだ」
「魚を掛けたら絶対に獲れなきゃNOだぜ。折れるなんてのは問題外だ」
「とにかくパワーだ。パワーがなけりゃ魚は獲れねぇんだ」

…なんていうムードを堪能させてくれるのが、アメリカンロッドの魅力だと思う。

ルアーを確実にスポットまで届けることができ、そしてまた確実にサカナをキャッチすることができればそれでいい。
甘美な装飾品?いらねぇよそんなもん。そこに金かけるんならルアーとフック買うわ…的な。

前述したが、アメリカ人のアングラーは合理的な考え方をするといわれる。
アメリカンロッドというアイテムを通すことで、彼らの思想を感じることができるというのも魅力のひとつだろう。

アメリカと日本製ロッドをバイクに例えるとするなら、日本製ロッドはホンダ・ヤマハ、アメリカンロッドはハーレーダビットソン…といったところだろうか。
僕はアメ車と日本車どちらにも乗るが、”ムード”や”ステータス”をもとめるなら断然後者だ。

アメリカンロッド入門におすすめのメーカー

アメリカンロッドを使ってみたい!という人は、まずはじめにどのメーカーを選ぶべきなのか。

僕はアメリカンロッドにそれほど詳しいほうではないけれど、実際に使ってみたうえで、以下のメーカーのロッドなら日本人にも使いやすいと思った。

●Gルーミス
●キスラー(ノースフォークコンポジットブランクを採用しているモデル)
●ファルコン
●13フィッシング

●アメリカンロッドの購入方法

入手方法は、「NEST」や「タックルウェアハウス」、「ハニースポット」などで通販するか、ベリーネットやオークションサイトで中古を探す…というのが王道だろう。

●ハニースポット

●ネスト(NEST)

●タックルウェアハウス(海外の超大手通販サイト)

都内在住なら、「10minutes」というショップでルーミスロッドを触ることができる。

>>10minutes公式サイトはこちら

※ノースフォークコンポジットブランクを搭載した「キスラー」ロッドは、2022年からブランクスが変わったため、今後さらに入手困難になると思われる。
ノースフォークコンポジットのキスラーを検討しているなら、早めにチャレンジしたほうがいいと思う。

ただ、ノースフォークコンポジットのブランクのみを体験したいのなら、ブランクのみを購入してロッドを自作するという手もある。

>>ノースフォークコンポジット公式サイト:ブランクス購入ページはこちら

【バス釣り】アメリカンロッドの魅力 / アメロ初心者におすすめのメーカー|まとめ

「最近、硬くて曲がらないロッドが多くない?」
「昔はもっとムチムチでしなやかなロッドが多かったのに」
「ぶっちゃけ、日本のタックルに飽きた…」

上記のような不満があるなら、アメリカンロッドを手にしてはいかがだろうか。
細かな快適性や装飾品においてはジャパニーズロッドに部があるものの、なんといってもアメロには『トルク・ムード・ステータス』を堪能させてくれるという喜びが在る。

【いくら軽くて感度が良くたって、サカナを探せなけりゃ釣れるものも釣れねぇぞ。キャストを決められなきゃ魚は釣れないんだゼ】

アメリカンロッドを使っていると上記のようなことを再確認させられる。とても楽しいんだなぁ( ^ω^ )

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