「リールのカスタムをやっている人を見るけど、実際どうなの?」
「カスタムなんてしなくてもよくない?純正品でも十分でしょ」
「ムダな装飾で目立たせるなんて、金持ちの道楽なんじゃないの」
上記の言葉は、僕がリールカスタムにハマる前に考えていたことである。
リールカスタムにハマる前までは、カスタムの重要性に気づくことができていなかったが、実際にやってみると実に様々なメリットを得られると知った。
今回は、「リールのカスタムなんてダサいし金持ちの道楽っしょw」と馬鹿にしていた僕がリールカスタムにハマった理由と、カスタムを行うメリット・デメリットの体験談について書いていく。
もくじ
- 1 「リールカスタムなんてダサいし金持ちの道楽」と思っていたけど、やってみたらハマってしまった
- 2 リールカスタムってやる意味ある?
- 3 リールカスタムは「かっこいい」だけじゃない
- 4 リールカスタムを行うことで得られるメリットとは
- 5 巻き心地が向上する(ストレスが減ることによって集中力アップ)
- 6 飛距離が伸びる
- 7 スプールの立ち上がりが良くなる(スプールレスポンスの向上)
- 8 ルアーの使用感が向上する
- 9 デザイン性が向上する
- 10 リールカスタムを行うことで発生するデメリット
- 11 メーカー修理に出しにくくなる
- 12 メーカー保証が使えない、メーカーに修理に出すと返却が遅いというときは
- 13 複雑なカスタムをすると故障しやすくなる
- 14 まとめ:リールカスタムはかっこいいだけじゃなく、使用感そのものを向上させる”スパイス”である。
「リールカスタムなんてダサいし金持ちの道楽」と思っていたけど、やってみたらハマってしまった
リールカスタムってやる意味ある?
「派手なリールカスタムは金持ちの道楽」と思っていた頃の僕は、カスタムすることで使い心地そのものが向上するというメリットを知らなかった。
リールカスタムは、出来るならやった方が良い。
得られるメリットがめちゃくちゃ多いからだ。
●リールカスタムって何?
リールカスタムとは、「ハンドルやハンドルノブ、ドラグやベアリングといったパーツを変える」という行為の総称。
カスタムの定義には個人差があると思うが、リールカスタムをする目的には「趣味・嗜好」と「スペックを向上させる・使い心地の向上」といった2つの方向性がある。
僕の場合は、8:2くらいの割合いで「使い心地の向上」を重視してカスタムをする。
当記事では、リールの故障に繋がりにくい「ライトカスタム」を紹介していく。
リールカスタムは「かっこいい」だけじゃない
リールカスタムにハマる前は「趣味・嗜好性」としての要素ばかりに意識が向かっていたが、リールカスタムを行うのは必ずしも「甘美な装飾を施してニヤニヤする」といった方向性だけではない。
「リールカスタムは金に余裕がある人が行うもの」
「派手なカスタムなんてダサい。オレはカスタムなんて嫌い」
「カスタムなんてやる意味なくない?」
上記のようなことを思っている人ほど、「使い心地の向上」にスポットを当てたカスタムスタイルにハマる可能性大だ。
見た目だけをかっこよくさせるカスタムもあるが、リールカスタムの方向性はビジュアルだけに限ったものではない。
リールカスタムを行う前には、どんな方向性でカスタムをしたいのか考えるのが重要である。
ちなみに僕は、リール購入前から「どんな方向性でカスタムをする必要があるのか」と考えていったりする。
近年は、ドノーマルのままで使い続けることは、ほとんどない。
リールカスタムを行うことで得られるメリットとは
リールをカスタムすることによって得られるメリットには、どんなものがあるのだろうか。
僕個人の体験談として、カスタムすることで得られたメリットは、以下のような部分においてである。
●飛距離が伸びる
●ルアーの使用感が向上する
●デザイン性の向上
巻き心地が向上する(ストレスが減ることによって集中力アップ)
例えば、ハンドルノブをカスタムすることで、巻き心地をカンタンに向上することができる。
低価格・エントリーモデルのリールのハンドルノブには、プラスチックカラーと呼ばれるパーツが使われているが、これをベアリングに交換することで巻き感が滑らかになる。
ハンドルノブ周りのカスタムを施すことによって、巻き取り時のジャリ感・ゴリ感が減り、リトリーブ中の精神的ストレスが減少し、釣りに集中できる…といった好作用が生まれる。
ハンドルノブのカスタムは簡単に行える”ライトカスタム”なので、迷ったらまずはココから入るのがおすすめだ。
【関連記事】¥350で巻き心地が劇的に変わってビビったというお話↓
飛距離が伸びる
スプール周りやメカニカルブレーキ周りのベアリングをカスタムすることで、飛距離がアップする。
簡単にリールの飛距離をアップさせるカスタムとしては、ヘッジホッグスタジオの「カッ飛びチューニングキット」が有名だ。
↓画像をクリックすると、ヘッジホッグスタジオのページに飛ぶことが出来ます
ちょっとした工具(ピンセットだけでも出来る)があれば、誰でも簡単にリールの飛距離をアップさせることが可能になる。
また、飛距離をアップさせることにより、スプールの立ち上がり・レスポンスが向上する。
スプールレスポンスが高まることによって得られるメリットは多い。
【関連記事】飛距離を伸ばすためのテクニックを紹介している記事↓
スプールの立ち上がりが良くなる(スプールレスポンスの向上)
リール内部のベアリングをカスタムすることで、スプールレスポンス(立ち上がり、反応)が向上する。
スプールレスポンスが良くなると、より軽量なルアーを投げることができたり、ピッチングなどの近距離キャストも行いやすくなるといったメリットが生まれる。
遠投する人だけでなく、テキサスリグやラバージグといった打ち物系の釣りをする人でも、リールにベアリングカスタムを施すことで打ち物の釣りが快適になる。
特にピッチング時においては、キャストの後半からの伸びに違いが出てくる。
「俺は遠投とかはあんまりしないから、カッ飛びキットとかはいらないかな」という人でも、ベアリングチューンはおすすめ。
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【関連記事】コスパリールをカスタムしたら、とんでもないことになった↓
ルアーの使用感が向上する
ハンドルやノブ、ベアリングをカスタムすることによって、ルアーの操作感も向上させることが可能だ。
例えば、ハイギアのリールで巻き抵抗の強いルアーをリトリーブするのはやや辛かったりするが、ハンドル長を変えることで巻き感がかなり向上する。
ギア比が7.0のリールには85mm前後のハンドルが搭載されていることが多いけど、90mmに変えてあげるだけで巻き抵抗を減らすことができる。
ディープクランクやマグナムクランク、ビッグスピナーベイトといった巻き抵抗の強いルアーは、80~85mmのハンドルよりも90mmくらいあった方が快適。
ただし、「巻き抵抗は無ければないほど良い」というわけではないので、自分の好みに合ったハンドル長を見つけていきたい。
「ハイギアリールをオカッパリバーサタイルロッドに載せてるんだけど、巻物がダルいし疲れる」
「”巻物はハイギア”って聞いたからハイギアを選んだけど、スピナベとかクランクを長時間も巻いてると疲れる…」
上記のようなことでお悩みなら、ハンドル長をカスタムすることでストレスを減らすことが可能だ。
デザイン性が向上する
リールカスタムは、使い心地を向上させるだけでなく、デザイン性を変えることにも繋がる。
写真は同じ07メタニウムだが、ハンドルやノブ、メカニカルといったアイテムをカスタムするだけで、デザイン性も大きく変わる。
ビジュアルをアレンジするためのカスタムも、趣味の一環としてはとても面白い。
例えば、メカニカルブレーキのフタのカラーを変えるだけでも、リールの印象がかなり変わる。
好きなカラーに変えても良いし、ロッドとのコーディネートも考えてみたりといった感じで、ライトなカスタムを楽しむことができる。
メカニカルのフタやハンドルノブの変更は、カスタムの面白さを手軽に体感できる方法だ。
リールカスタムを行うことで発生するデメリット
リールカスタムを行うことで得られるメリットはたくさんあるが、それと同時にデメリットも発生することがある。
リールカスタムはメーカーが推奨していることではないので、カスタムを行う前はデメリットもしっかりと把握しておきたい。
メーカー修理に出しにくくなる
リールが故障したときは保証書などを使ったり、メーカー修理に出すのが基本。
しかし、リールにメーカー純正品以外のアイテムを使用した場合、メーカー保証が効かなくなるといったデメリットも生まれる。
「社外製品を使用した時点で、メーカー保証が効かなくなる」という要素は、リールをカスタムする前にしっかりと確認しておきたい。
その他には、
●社外製品を使用して故障させた場合、メーカー保証が利かないこともある
●高度なカスタムをしたのがキッカケで、修理不可能な状態に陥る
などなど、社外製品を使用したカスタムを施すと、上記のようなデメリットも生まれる。
これからリールのカスタムを始めたいと思っている人は、メリットだけでなくデメリットもしっかりと把握した上で行うことをおすすめする。
メーカー保証が使えない、メーカーに修理に出すと返却が遅いというときは
「そんなこと言われたらビビっちゃう…怖くてカスタム出来なくなるじゃん!」という人は、ご安心ください。
近年はオーバーホールや修理などを承ってくれる技術屋も増えてきているので、ヤフオクなどを利用すれば故障などのトラブルも解決することが可能。
僕はオーバーホールや故障は、ヤフオクの個人出品で依頼するようにしている。
安いし早い。
早くて3日ぐらいで返ってくることもある。
ヤフオクなどで信用できそうな技術屋さんを見つけたら、メーカー修理に出すのがアホらしく感じちゃう。
ただし、あくまで個人間でのやりとりになるため、取引前はコメント欄などで信用できそうな人なのか見極める必要もあり。
本当に不安なら、メーカーに出すのが安心。
以下の記事にオーバーホールなどの修理を安く済ませる方法を書いたので、よかったらこちらも参考にしてみてほしい↓
【関連記事】オーバーホールを安く済ませる方法↓
複雑なカスタムをすると故障しやすくなる
当記事で推奨している「ハンドルやノブ、ドラグやベアリングカスタム」は、僕的にはライトカスタムといった感じで、リールの破損に繋がることはほぼ無い。
ライトカスタムなら問題ないが、上記に当てはまらないような複雑で高度なカスタムを施すと、リールに不具合が出やすくなるので注意。
例えば、クラッチやブレーキユニットの変更、内部ギアの変更…といった高度なカスタムがそれに該当する。
リールの構造そのものを変えてしまう高度なカスタムは、リールを故障させやすいといったデメリットもある。
僕の知り合いにリールカスタムを好む人がいるのだが、彼は高度なリールカスタムを行ったことにより、何台もリールを故障させていた。
彼はダイワ「スティーズCT SVTW」や「T3エアー」といった高級リールを複雑にカスタムして楽しんでいた。
が、某有名カスタム製品を使ってめちゃくちゃイジりまくっていたため故障も多く、苦労していた。
釣りの最中にブッ壊れることなど日常茶飯事。
側から見ていて「さすがに内部までイジりまくると、トラブルも頻発するんだなぁ」と学ばされた体験談である。
自身で修理できる技術があるのなら問題ないが、高度なリールカスタムは故障などのトラブルを生みやすい”ハイリスク・ハイリターン”な行為だと思った方が良い。
まとめ:リールカスタムはかっこいいだけじゃなく、使用感そのものを向上させる”スパイス”である。
リールカスタムは、単にかっこよさが向上するだけでなく、使用感そのものを変えてくれる”スパイス”的な役割もある。
当記事で紹介しているライトカスタムは、誰でも簡単に行えるものだ。
「カスタムやってみたいんだけど、何から手をつけていいのかわかんないんだよね」といった人は、まずは手軽な『ハンドルノブ』周辺のカスタムからやってみるのがおすすめ。
以下の記事でカスタムの方法を解説しているので、よかったらこちらも参考にしてみてほしい↓
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