シャッドは冬場限定のルアーではない。
しかし、多くのバサーは冬(低水温期)になると、シャッドプラグを多用し始める。
なぜだろうか。
それは、
バスのメインベイトと水質が変わるから
である。
もくじ
【初心者向け】冬にシャッドプラグが多用される理由。
予備知識として知っておきたい、「シャッド」が生きる状況
シャッドが活躍しやすい状況を理解することで、冬場にシャッドが多用される理由も見えてくる。
シャッドが生きる状況とは、例えば以下のような状況において。
●メインベイト(主な捕食対象)が小型の魚類のとき
●水がクリアなとき
●アピール力が高いルアー(物体)を嫌うコンディションのとき
メインベイト(主な捕食対象)が小型の魚類のとき
バス釣りの基本は、バスが捕食しているエサに、ルアーの大きさや動きの方向性を合わせる『マッチ・ザ・ベイティング』。
バスのメインベイトがワカサギや稚ボラ、稚ギルといった小型の魚類の場合は、シャッドプラグのような小さいルアーが効く。
これは冬場だけでなく他の時期にも通ずることでもある。
たとえ真夏であろうと、バスが小型の魚類をメインベイトとしているのなら、シャッドが有効になりやすい。
水がクリアなとき
水が澄んでいるようなときは、スピナベやクランクといったアピール力が強いルアーはバスから嫌われやすい。
バスから丸見え状態で、尚且つプレッシャーが高いような状況では、シャッドプラグのような小型のルアーだとバスを騙しやすい。
アピール力が高いルアー(物体)を嫌うコンディションのとき
前述したが、クリアウォーター時やハイプレッシャー時などには、アピール力が高いルアーが効きにくいこともある。
バスが何かしらの影響によりハイアピールなルアーを嫌っている状況には、シャッドプラグが有効。
シャッドプラグはアピール力自体はそれほど高くはないものの、「食わせる力」は高いルアー。
クリアウォーター時やハイプレッシャー時、低水温期などのタフコンディション下は、シャッドプラグが活躍しやすい状況と言える。
冬にシャッドが多用される理由
先述した「シャッドプラグが生きやすい状況」を考慮することで、なぜ冬にシャッドプラグが使われるのか、その理由がわかってくる。
【冬にシャッドが使われる理由】
●バスの捕食対象(メインベイト)が魚類になるから
●メインベイトのサイズが小さいから
●水が澄んでいる時期(クリアアップ)だから
勘の良い方ならお気付きかもしれないが、冬場・低水温期のフィールドの状況は、シャッドプラグが活躍しやすい状況と見事にマッチする。
バスの捕食対象(メインベイト)が魚類になるから
(引用:HONDA)
冬・低水温期はザリガニなどの甲殻類が、フィールドから姿を消す。
ボトムやカバーに生息する甲殻類の姿が減ってくると、バスは必然的に稚ギルや小バス、ワカサギといった魚類をメインベイトとし始める。
ボトムに対しても、それほど執着しなくなってくる。
(引用:Wikipedia)
冬場のバスは、中・大型のベイトを捕食する体力がないため、稚ギルや小バス、ワカサギといった小型のベイトを捕食するといった傾向も。
サイズが大きいオイカワやウグイなどは動きが速いため、冬場のバスの捕食対象にはなりにくい。
冬はバスのメインベイトが小型の魚類に偏りがち。
これが「冬にシャッドが効く」とされている理由である。
横の動きに反応しやすい時期だから
バスのメインベイトが、「中層を横方向に移動する魚類」の場合、巻物系ルアーが効きやすい。
しかし、冬場は水がクリアアップしたり、ハイアピールなルアーを追ってくるような状況になりにくいことから、小型のシャッドプラグが選ばれる。
シャッドプラグはアピール力が低く、それでいて横方向にプルプルと泳いでくれるルアー。
「横の動きには敏感だけど、強いルアーを食う気力は無い…」といったバスのコンディションには、シャッドプラグがハマりやすいのだ。
水が澄んでいる時期(クリアアップ)だから
低水温期は水中のプランクトンが減少し、水がクリアアップする。
そのため、ハイシーズンで使われていた高アピール力のルアーが効きにくくなるといった傾向も。
水がクリアアップした状況では、
シャッドやシャッドテールワーム、フラットサイドクランク、ガンメタブレードのスピナーベイト
…といった、アピー力が抑えてありながらも「物理的に”見せて”食わす」といった方向性のルアーが効果的になることもある。
●低活性でも吸い込みやすい(弱そうなエサ)である
●横方向に動く
上記の要因が、冬場にはシャッドプラグが多用される理由だと考える。
まとめ:冬にシャッドプラグが多用される理由は、バスのメインベイトと”水質”が変わるから。
僕の個人的な体験談と一般論を交えつつ、「冬にシャッドプラグが多用される理由」について書いてみた。
シャッドプラグは冬場・低水温期において欠かせないルアーの1つ。
シャッドプラグを活用して、冬のナーバスなバスをゲットしてみてほしい。
●低スペックのシャッドを使うと、冬の奇跡の1匹を逃しがち
中途半端でダメダメなシャッドを使っていると、トラブルが起きやすい。
例えば、スローリトリーブや高速巻きといったテクニックをすると、しっかりと泳いでくれなかったり、なぜか根がかりが頻発する…といったトラブルも起きる。
しかし、名作・人気のシャッドを使うことで、そういったデメリットを解消することが可能だ。
スローリとリーブや高速巻きに対応できて、なおかつ根がかりしにくいシャッドを選ぶと、冬でも効率よく釣っていける。
冬・低水温期にシャッドで釣るなら、しっかりと作り込まれたシャッドを選んでいきたい。
以下の記事におすすめのシャッドプラグをまとめておいたので、良かったらコチラもチェックしてみてほしい↓
【参考資料】