冬から春にかけての低水温期には、「メタルバイブレーション」の出番が増える。
なぜか?
その理由としては、
【食性(食欲)を狙った釣り方で釣れにくくなるから】
である。
もくじ
冬(低水温期)にメタルバイブレーションを使う理由
バスが低活性な状態となる低水温期。
この時期になると、多くのアングラーはメタルバイブレーションを使用し始める。
なぜか?
冬にメタルバイブが使われる理由は、以下のようなもの。
●”食わせ(食性)”を狙った釣りが効きにくくなるから。
●効率が良いから。
食性を使った釣りが通じなくなることと、効率の良さ。
この2点が、冬場にメタルバイブレーションが使われる最も大きな理由だと僕は考える。
バスの食性が著しく低下し、食欲・活性が落ちるから
水温が13℃を切り始めると、バス達の活性は低くなっていく。
季節的には、だいたい冬(12月上旬)から春(3月)くらいにかけて。
低水温期のバス達は越冬モードに入るため、食欲が落ちる。
バスのサイズ次第で活性の差はあるものの、多くのバスは活性が低下し、食欲も落ちていく。
ひと昔前までは「冬場はラバージグやワームを使って、ゆっくり誘うのが良い」というアプローチが一般的だった。
しかし近年では、バスの食性以外の習性を狙った「リアクションの釣り」が低水温期に効果的…と考えるアングラーも増えてきている。
「どちらがいいのか?」という二極化した考え方ではなく、状況やバスのコンディションに合わせたアプローチを心がけたい。
”食わせ(食性)”を狙った釣りが効きにくくなる
食欲がないバスには、「威嚇・反射(つい口を開けちゃった!)」といったリアクション要素が含まれるアプローチをとるのが有効とされている。
これは冬に限った話ではないが、低水温期ほど”リアクションバイト”を狙った方が釣れる可能性が高い。
●「シャクって落とす」の理由
冬場のメタルバイブの釣りで多用される「リフト&フォール(シャクって落とす)」という操作は、以下のような効果を狙っている。
↓
急速で不規則なフォールをしながら、バスの視界から姿を消す
いきなり目の前に現れ、いきなり姿を消す
「いきなり、急に、突如」といった要素は、バスの食性以外の本能を刺激すると言われている。
”食わせ(食性)”を狙った釣りが効きにくくなる低水温期には、メタルバイブを「リフト&フォール(シャクリ)」で使うのが効果的である。
効率が良いから(釣りのペースが速い)
メタルバイブレーションのリフト&フォールは、効率性に優れているというメリットもある。
冬場はダウンショットやネコリグなどでじっくりと誘うのも良いが、低水温期のワーミングは1キャストに時間がかかるといったデメリットも。
その点、メタルバイブレーションは1キャストが手速く、手返しにも優れているため、キャスト数を刻めるのだ。
メタルバイブレーションの手返しの良さは、低水温期に釣りをするアングラーにとってはありがたいメリットである。
まとめ:冬場にメタルバイブレーションが使われる理由は「バスの食欲が落ちるから(食性を使った釣りだと食わなくなるから)」
冬から春にかけての低水温期に活躍するメタルバイブレーション。
鉄板にウエイトを載せただけのシンプルな構造のルアーだが、使い方次第では冬場の救世主ともなってくれる心強い存在。
メタルバイブを使いこなすことで、冬場の貴重な一匹と出会うことができるハズだ。