冬から春にかけての低水温期に活躍する、ジャークベイト(ミノー)。
ジャークベイトは「ジャーキング」と呼ばれるテクニックで使用するのが基本だが、ロッドワークを多用するため、ロッド選びは慎重に行いたい。
今回は、「ジャークベイト(ミノー)用のロッドの選び方。硬さと長さを決めるときの目安」について書いていく。
もくじ
ジャークベイトロッドの選び方。硬さ、長さを選ぶ目安について。
ジャークベイト用ロッドを選ぶ際、ポイントとなるのは以下の部分。
1:長さ
2:硬さ
3:使用するジャークベイトのサイズ
4:ポイントまでの距離感
1:ジャークベイト(ミノー)ロッドの長さの選び方
ジャークベイトのジャーキングでは、ロッドワークを多用するため、ロッドの長さはしっかりと選びたい。
●長いロッドはジャーキングには不向き
ロッドが長いと、水面を叩いてしまったり、手首が疲労しやすいといったデメリットが発生する。
また、ロッドが長いと1ジャークあたりのロッドストロークが長くなる。
長いロッドでジャーキングすると、ミノーが動く距離が大きくなりがち。
冬場などの低水温期においては、ジャークベイトの移動距離を抑えた方が良いこともあるため、長さ選びは慎重に。
ジャークベイトには短いロッドがおすすめ
ジャークベイト用ロッドでおすすめなのは、
である。
僕個人の体験談も含め、ジャーキングには6.6フィートだとやや長いと感じる。
どんなに長くても6.5フィートまでに留めておいた方が良い。
6.10フィートのロッドでジャークするのは問題外。
数十分〜1時間程度なら問題ないかもしれないが、もし冬〜春の時期にジャーキングメインで立ち回るのなら、6.10フィートはおすすめできない。
ちなみに、アメリカのプロ達は7フィートロッドでジャークしたりするが、日本人とアメリカ人では体格が違うため、あまり参考にならない。
2:ジャークベイトロッドの硬さの選び方
ジャークベイト用ロッドを選ぶ際に意識したいことの1つが、硬さ。
一般的に、ジャークベイトロッドには、
ML(ミディアムライト)~M(ミディアム)パワー
ここを使う人が多い。
●mhパワーとかじゃダメなの?
mhパワーのロッドでも、テーパーと弾性次第によっては出来ないことはない。
が、ロッドパワーが強すぎると、ジャークした際にルアーが大きく動きすぎてしまったりする。
mhパワーのような強いロッドは、ジャークベイトのコントロールが難しい。
個人的に、6.2フィートのmhパワー(パラボリックアクション)のロッドでジャークベイトゲームを楽しんでいたこともあるが…
やはりML~Mクラスのロッドが快適である。
ジャークベイト用ロッドの硬さ(パワー)は、
MLとM
これが基本だと考えていいと思う。
どちらが良いかは、次の項目にて。
3:使用するジャークベイトのサイズを目安にする
ジャーキング用ロッドの硬さを決めるときのわかりやすい目安は
使用するジャークベイトのサイズ
コレも目安になる。
8cm前後の小型のジャークベイトを使うのか。
11cmサイズの中型ジャークベイトを使うのか。
ここを目安に硬さを選んでいくとわかりやすい。
使うジャークベイトの大きさから逆算して硬さを選ぶ
先述したが、ジャークベイトロッドの硬さ選びで迷ったら、
メインで使いたいジャークベイト(ミノー)の大きさから逆算して考える
という方法が手堅い。
●8cm程度のジャークベイトに合うロッドの硬さは?
例えば、8cm程度のやや小型のジャークベイトの場合。
●ボーマー「ロングA 14A」
●スミスウィック「ラトリンログARB1200」
●O.S.P「阿修羅」
●メガバス「X-80」
●ディオ「レアリスジャークベイト 85F/SP」
●ノリーズ「レイダウンミノー レギュラー」
上記のような8cm前後の軽量ジャークベイトを使うなら、
基本はML(ミディアムライト)。
ただし、人によってはMで投げたり…といった個人差があるため断言はできないが…
●ジャークの行いやすさ
●ジャーク時のルアーの移動距離
●手首の疲労度
これを考慮すると、やはりMLパワーが使いやすい。
●11cmのジャークベイトに合うロッドの硬さは?
ミノーのサイズが上がる(重くなる、大きくなる)につれて、使うロッドも硬さが必要だ。
例えば、
●メガバス「ビジョン・ワンテン」
●ジャッカル「リレンジ110SP」
●O.S.P「ヴァルナ 110SP」
●O.S.P「ルドラ 130SP」
●ノリーズ「レイダウンミノー110JP」
上記のような11cmクラスのジャークベイトが中心なら、
M(ミディアム)パワーを選ぶ。
ジャークベイトが軽いなら、弱いパワーを。
ジャークベイトが重いなら、硬いパワーを。
ジャークベイト(ミノー)に使うロッドの硬さ選びで困ったら、使うルアーのサイズから逆算するのが手っ取り早い方法だ。
4:ポイントまでの距離感を目安にする
ポイントまでの距離感によっても、ベストなロッドの長さは変わってくる。
基本的には5.6~6.3フィートの長さなら、どんなシーンでも対応できるとは思う。
しかし、
…といったシチュエーションでは、少し長めのロッドを選ぶのがおすすめ。
琵琶湖のど真ん中のウィードエリアでジャークするなら長い方がいい。
霞ヶ浦や野池、小規模のクリークなどでジャークするなら短い方がいい。
●釣り場の環境によっても、ベストな長さは違う
例えば、神奈川県の相模湖や津久井湖のようなワカサギレイク(クリアレイク)は、6.3~6.5フィートくらいあったほうが融通が効きやすい。
クリアレイクはポイントから離れてルアーを投げなければならないことも多い。
なので、6.3フィートくらいあったほうがディスタンスをとってポイントにアプローチができる。
しかし、霞ヶ浦や野池などの近距離〜中距離のキャストが中心となるフィールドでは、
5.6~6.3フィートくらいの短いロッドの方がジャークしやすい。
オカッパリの場合、周囲に何もない場所でロッドワークできるとは限らない。
多くの場合は5.6~6.3フィートくらいの短いロッドの方が快適。
まとめ:ジャークベイト用ロッドの選び方。硬さと長さの選び方
ジャークベイトで使うロッドの選び方と、硬さと長さの選び方について、僕個人の体験談を含めて書いてみた。
ジャークベイトのサイズ
使用する環境
この2点だけ意識すれば、ベストなジャーキングロッドは見つかるハズだ。
「どんなロッドを買えばいいのか迷っている」という人は、以下の記事で紹介しているロッドもチェックしてみてほしい。
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