セコ釣り・フィネスは恥ずかしい?否、恥じる必要などない。超有名な激スレメジャーレイクに通っていれば、「ライトリグを使えば誰でも簡単に釣れる」なんて言葉は出てこなくてなるので、自信を持って使おう。

僕は普段、レンタルボートに乗ってメジャーフィールドでバス釣りをする。

ボートに乗り始めたのはここ1.2年くらい前だが、オカッパリで釣りをしていたときは、ライトリグを馬鹿にしていた。

ライトリグのことを毛嫌いしていたり、バカにして下に見ていたし、セコ釣りをメインにするアングラーの価値観も理解できなかった。

「ライトリグを使っているんだから、釣れて当然

「セコ釣りやってて恥ずかしくないのか

「フィネスの釣りなんかやって…釣れりゃあ良いと思ってるだけでしょ

…などなど、今思うと、おこがましいにも程があるような考え方をしていたと思う。

しかし、千葉県の亀山ダム、神奈川県の相模湖や津久井湖、霞ヶ浦といった、スレたバスが多いメジャーフィールドで釣りをすると、

「ライトリグを使えば誰でも簡単に釣れるよwwセコ釣りとかマジでダセェw草生えるわ」なんて言葉は、自然と出てこなくなった。

「ライトリグを使ってるんだから、釣れて当然」

こう考える人は、余程ウデに自信があるエキスパートアングラーか、誰が何を投げても数が釣れる”地方にある秘密のフィールド”で釣りをしている人か、関東のメジャーフィールドで真剣に釣りをしたことがない人だと僕は思う。

少なくとも相模湖や津久井湖では、「ライトリグを投げれば余裕で二桁!」などという大フィーバーは、ほぼ起きない。夏はあり得るけど。

ライトリグを使用することに恥を感じる必要などない。

ライトリグは、現代のバスアングラーにとって、立派な”武器”(手段、カード)の1つである。

確かに、ライトリグは小さなワームを使って生餌に近づけた”セコい釣り”ではあるけれど、フィネスの釣りをしたからといって誰でも簡単にブラックバスが釣れるかというと、そうでもない。

超有名な激スレメジャーレイクに通っていれば、「ライトリグを使えば誰でも簡単に釣れる」なんて言葉は出てこなくなる。

ライトリグ使えば釣れるわけでもない

全力でライトリグを駆使しても、頑張って数匹。あるいはボウズ。これが現実である。

単に僕が下手くそだということもあるかもしれないが、ウデのいいアングラーがライトリグ専用タックルを数本積んでボウズ…なんていう光景は何度も目にした。それくらい難しいときもある。

僕なんかよりも遥かに上手い上級者がライトリグを駆使したとしても、デコるときはデコる。これが現実だ。釣れないときはライトリグ入れたって釣れない。

トーナメントやメディアに出るプロ・上級者が、ライトリグを駆使しているにもかかわらず、普通にボウズを食らう。

こんな光景を目にしたことがあるアングラーは少なくないはずだ。

小規模の激スレ野池のバス釣りにおいても、同じようなことが言える。

秘境の野池や、人の出入りが少ない野池では、誰が投げても簡単にデカバスが釣れる。

が、有名な野池やハイプレッシャーな野池ではそうはいかない。

「3インチセンコーをフォールさせときゃ、ボウズは間逃れる」

「フリックシェイクのジグヘッドワッキーやっときゃ、とりあえずボウズにはならない」

こんなのは、関東のフィールドにおいては”都市伝説”であるとも感じる。

もちろん、パワーフィッシングよりもフィネスリグを使ったほうが、バスからの反応は得やすい傾向はある。

しかし、少なくとも僕が通っている野池では、フィネスの釣りをやったからといって釣れるわけではない。

ボウズ逃れでワームを使っても、釣れないときは釣れない

【ライトリグ使って3〜4インチワームのノーシンカーやらワッキーやってれば、余裕で二桁!】

みたいな釣果は、関東ではほぼ有り得ない。

達成できるのは、よほど上手いアングラーか、数釣りの名人くらいである。

小バスがまわってくるスポットで延々と小型ワームを投げ続ければ、二桁釣果は得られやすい。

それが楽しいかどうかは別問題だが、昨今のハイプレッシャーフィールド(霞ヶ浦など)では、ライトリグ入れればカンタンかというと、そうでもない。

真面目に、真剣に、全神経を集中させてライトリグ使ってもボウズをくらう人は沢山いる。

少なくとも、関東では、【ライトリグ=セコい、卑怯、逃げ、楽して結果を出せる釣り】という感じでフィネスの釣りを下に見てると、余裕でボウズになる。

それでも、過去の僕のように「俺はストロングアングラーだぜ!フィネスやってるアングラーなんてクソだなクソ!」と、傲慢極まりないスタイルを貫くなら、それはそれで構わない。

趣味は自由の世界なのだから、どんな取り組み方をしようが個人の勝手である。

自分が楽しめる取り組み方をするのがベストだ。

しかし、僕はこうも思う。

『もしライトリグを使うことが自身の成長に繋がるなら、使わない手はない』。

フィネスの釣りを恥じる必要などない。

魚を釣るための”手段”はどうでもいい。こだわるのはソコじゃない。

「どう釣るか?(何のルアーで、どんなスタイルで釣るか?)」という手段そのものにこだわるよりも、「経験を通して何を学び、どう成長していけるか」の方がよっぽど大事だ。

だから僕は、自称”ストロングアングラー”をやめた。

”手段”にこだわるのは、上手くなってからでも遅くはない。

ライトリグを使っていた人を馬鹿にしていた過去。今では多くの人に謝りたい気持ちだ

関東ではライトリグを使うアングラーは多い。だいたいみんな、スピニングタックルを握っている。

以前の僕はストロングアングラー的なスタイルを気取っていたため、そういった人を馬鹿にしていた部分があった。

過去に戻って自分自身をぶん殴ってやりたい気持ちもあるが、ストロングスタイルはそれはそれでカッコいいので許す。

ただ、ライトリグ・フィネスの釣りをしている人に対して、下に見るような態度はイカンと反省中。いやホントマジですんません。

セコ釣りやれば簡単に釣れるかというと、そんなこともない。これで何度目だ。

ライトリグ、フィネス、セコ釣りをしている自分を恥じる必要など無い

ライトリグを使うことに対して、恥じらいを感じる必要などないし、躊躇する必要もない。

フィネスの釣りをしていて「あいつセコいなぁ〜」と、批判されることを恐れる必要など無い。

そういえば、某有名なお方が「セコ釣りをやってる連中なんて、どうせ釣れりゃあいいと思ってるだけなんだから」と批判していた。

いやいや、1本釣るのでも大変なんだから、最近のバス釣りは。アナタ亀山とか相模湖のレンタルボートとか最近の霞ヶ浦とかマジでやったことないでしょ…とウンザリしてしまう。

ライトリグを使うことに恥を感じなくても良い。

いろいろ言っているヤツは放っておけばいい。

自信を持って、自分が”コレだ”と思ったルアーを使おう。とにかく楽しめ。

「今はライトリグを入れるべきタイミングだ」と思ったなら、臆することなく入れるべし。

ライトリグを使って結果を出すことが、自身の成長に繋がるのであれば、胸を張って「ライトリグで釣りました」と言ったって構わない。

前述したが、ライトリグ・フィネス全般の釣りを小馬鹿にしている人は、激スレのメジャーフィールドでフィネスの釣りと向き合ったことが無い人である。

あるいは、「ライトリグ期」を通り過ぎたエキスパートアングラー。

関東の激スレなフィールドで、マジに”現代のバスフィッシング”と向き合っているのなら、「セコ釣りやってりゃあ、誰だって釣れるよw」なんていう言葉は出てこないハズである。

●フィネスはセコ釣りだ。

●ライトリグの釣りなんて、バス釣りじゃない。ルアーフィッシングとは言えない。やれば誰だって釣れる。

●ライトリグ使って釣った魚を自慢するな。

こんなことを言ってくる人はガン無視でよろしい。

…というか以前までの僕なのだが、マジで考え方を変えないと、いつまで経っても上達しないのですわ。

とにかく魚を釣らないことには、何も得られない。いや、正確に言うと、得られるには得られるけど、釣った方が得られる経験値は大きい。

兎にも角にも、自分が信じた”自分の釣り”をやることが大切だ。

ライトリグを使うことが自身の成長に繋がるならば、躊躇せずにライトリグを入れていけ。