もくじ
元ギター講師&作曲家が教える!「失敗しない、エレキギター初心者の最初の1本の選び方」なんて無いので、自分の気持ちに従うべし。
エレキギター初心者の人は、最初の1本に、どんなモノを選べばいいのか迷ってしまいがち。
しかし、難しく考える必要など一切ない。
シンプルに、「弾いてみたい、手にしてみたい」と思えるようなギターを購入するのがおすすめだ。
●好きなカラーリング
●気に入ったサウンド
●〇〇さんが使っているのと同タイプ
初めての1本の入り方は、こんなシンプルなキッカケからで構わない。
あなた自身が、「使っていてハイな気分になれそうかどうか」である。
「こんなギターを使いたい」と思うキッカケは、どんなものだって構わない。
「〇〇さんが使っているのに憧れてレスポールが気になっている」
「なんとなくアノ形状が気になるから使ってみたい」
「あのギターのカラーリングが可愛いから、弾いてみたいなぁ♪」
…みたいな、単純なノリで決めたって良い。
自分の気持ち、自分の本心を基準にして選ぶのが、あなたにとっての正しいギターの選び方である。
音の方向性がどうのとか、演奏するジャンルがどうのとかは、後からでも変えられる。
ギター初心者のうちは、小難しいウンチクなんて参考にしなくて良い
エレキギター初心者のうちは、くれぐれも「レスポールはサウンドが太すぎるから、ポップスには向かないっすよ」なんていう店員の言葉には耳を貸してはならない。
レスポールを使用するポップス系スタジオミュージシャンなんて腐る程いる。
(そもそもレスポールはジャズで使われていたものである)
●音質は後からでも変えられる要素
音作りなんて、後からでもどうにでも調整できるのだ。
近年はフットペダル(エフェクター)と呼ばれる音作りマシンが高性能になってきているから
、ギターの種類にはそれほどこだわらなくても良い。
ジャパニーズポップスのバックバンドのギタリストでも、レスポールを使用している人など腐る程いるので、他人の意見よりも自分の直感・感性を信じよう。
自分が「なんとなくコレが気になる」とか「あのギターがカッコいいから、弾いてみたい」と思えるものを買うのが良し。
エレキギター初心者が最初の1本を選ぶ際に最も失敗しない方法は、
自分がソイツを使っていて最高の気分になれそうか
である。
でも、演奏したいジャンルに向いているギターとかってあるでしょ?
もちろん、各種ギターには向き不向きはある。
レスポールはゴン太なサウンドを作るのが得意だし、ストラトは美しいクリーントーンを作るのが得意だ。
ただ、音楽の世界は「向き・不向き」だとか、「メリット、デメリット」みたいな損得勘定だけで割り切れるようなモノでもなかったりする。
とある有名ギタリストなんか、ベースアンプを使ってギターを弾いていたり。
また、ある有名ギタリストは、ストラトキャスターを使ってガンガンに音を歪ませて、超高速なギターソロを掻き鳴らしたりする。
音楽の世界は、わけがわからないし、筋が通っていなかったりすることなんてのは、むしろ通常営業。
決まりとかルールなんて、あるようで無い。
音楽の世界は、ルールなどない。自由なのだ。
なので、まずはあなた自身も心を”自由”に解放してやり、「気になったやつ。心底惚れ込んだギター」を選んでいってほしい。
上達して中級者くらいにもなってくれば、好みのサウンドとか握り心地とかも出てくるが、ギター初心者の内は、「自分が心底惚れ込んだギター」を選ぶのが、長続きさせるコツだ。
失敗しにくいギターの選び方は、一応はあります
ウンチクを語るのが趣味のブロガーとしては、「レスポールはサウンドが太いのでロック向き」だとか、「ストラトキャスターはポップスに向く」などと、もっともらしいことを言いたくなるのだが、こんなのはガチ初心者のうちはどうでも良い。
とりあえず、そういった小難しい知識は置いておき、以下のポイントを意識してみてもらいたい。
●そのギターに触れていて、高揚した気分になるか?
よく考えてみたら、ギター初心者がギター選びを行うのに大切なポイントは、2つしかなかった。
しかも1つは、すでに前述した内容だった。
…ということで、ギター初心者は、まずは「予算」を決めることから始めるのがベストだ。
どれくらいの値段のギターを選ぶのが良い?
もし予算があまり出せないのなら、クソ安い入門モデルでも全然オッケー。
僕自身、ギターを始めた当初は¥19,800の激安モデルを使っていたが、1~2年くらいは全く不満を感じなかった。
というか初心者だったので、そもそも比較対象がなかったから、不満が出ようにも出なかった…というのが正しい。
ギターを始めた1~2年くらいは、激安品でも全然良い。
見栄はって結構高いヤツを買ったりすると、「やっぱギターつまらないわ…辞めるわ」となったときにショックがデカいので、良いギターを手にするのは、ある程度上達してからでも遅くはない。
予算が無限に出せるなら、いきなり最高級のギターを選んでも良い。
しかし、超高いギターを使っているのに、超下手くそだとギャップがありすぎて「アイツのテクニックは、高級ギターに見合ってなくてクソダサい」などと笑われることあるので注意(まぁ大抵は妬みや僻みなのだが…)。
自身の実力と予算に見合ったモデルを選ぶのが、無難なギターの選び方だと思う。
予算とトキメキ。大事にするのはこれだけで良い。
そのギターを手にしたときの自分は、楽しいんでいるか?
あなたにとって”正しい”ギターの選び方は、内面の気持ちを大切にするのがポイントである。
弾きたくもないギターを弾いていても、まるで面白くない。
使いたくもないギターを使って、コツコツと一人で毎晩同じフレーズを弾くのは地獄の修行以外の何者でもない。
「ギターを始める人で、1年以上継続する人はたった数割」だと言われているにも関わらず、ギターを上達させる1番の秘訣は、「継続させること」というのは、何とも皮肉なものだ。
なので、地獄の修行を「オレ様だけの最高のショータイム」に変えるためにも、肩からぶら下げたときに、最高の気分に浸れそうなギターを選ぼう。
「そのギターを使っていて(眺めていて)、あなたが楽しい気分になれそうか」を基準に選ぶことだ。
エレキギター初心者は、
なんて言葉は、一切聞かなくてよろしい。
知っていて損はないが、よくわからないなら無視するのが良し。
まとめ:毎晩の修行(練習)を、最高のショーにするには、あなたが「最高!」だと思える相棒を選ぶことが大事
そのギターを目にした時、そのギターを弾いている自分を想像してみて、半年から1年、あるいは何年間も、そのギターと一緒に居たいと思えそうかどうか。
エレキギター初心者が最初の1本で選ぶべきなのは、
そのギターを弾いていて(所有していて)、最高の気分になれるかどうか
これだけである。