(画像:Rolling Stone Japan)
ライトハンド奏法の第一人者としても知られる、エドワード・ヴァンヘイレンが亡くなりました。
2000年頃に舌癌を患い、それ以降は治療をしつつ音楽活動を行なっていたようですが、6日の朝に亡くなったとのこと。
脳やら内臓やらに癌が転移してしまったようで、残念ながら帰らぬ人となってしまいました。
一昨日くらいに、「そういえば、今エディって何やってるんだろう?元気かな?」などとネットで検索をかけていたのですが…何というタイミング…。
マジで悲しいので、エディに関する個人的な体験談というか、思い出話を書いていこうと思います。
もくじ
エドワード・ヴァンヘイレンは、僕にギターを演奏する喜びと楽しさを教えてくれた、唯一無二のギタリストだった。
エディは間違いなく世界を変えたギタリストの一人だ
(画像:Rolling Stone Japan)
エディのギタープレイは、僕もよくコピーさせてもらってました。
僕がギターキッズだった頃、「Eruption」や「Jump」、「Hot for Teache」といったクールでイカした楽曲の数々をコピーしまくり、エディの凄さを体感。
楽曲のコピーをすること自体はわりと簡単でしたが、バッキングのリズム感やソロの独特な”間”とかニュアンス、音色などを真似るのは超難しい。
というか出来ない。あれはエディのもの。
●エディのライトハンド奏法は、ユーモアに溢れていた
(画像:Bar Little Wing)
エディのソロプレイは、「エンジョイさ、即興性、ユニークさ」などを感じさせつつもシンプルであり、それでいてメロディアスかつ独創性が溢れているようなものでした。
そこらの技巧派ギタリストが「オレって上手いだろ?」と自己顕示欲満載で行うタッピングとは、ワケが違う。
僕自身としては、タッピング奏法を好んで行うスタイルではなかったのですが、エディのタッピングだけはあまりにも別格だと感じていました。
●エディのヤバさはタッピングだけじゃない
(画像:Rolling Stone Japan)
エディはライトハンド奏法ばかりが注目されがちですが、彼の凄さはタッピングだけじゃない。
抜群のリズム感から来ているバッキングテクニックや、美しいクリーントーンの音作りなど、タッピング以外にも一流プレイヤーとして魅力的な部分がたくさんあるギタリストです。
80~90年代のロックシーンにおいて、エドワード・ヴァンヘイレンは間違いなく”世界を変えたギタリスト”の一人です。
惜しくも生でエディを観ることが出来なかったのは、一生悔いになりそうです。
65歳という若さで亡くなってしまったのには、ショックを隠せません。
またこの世から、一流のギタリストがいなくなってしまった。
ロックギタリストも、僕らと同じ”人間”であると知る
(画像:Bar Little Wing)
ここ最近になって何となく思うことがあります。
それは、音楽の世代交代というか、一つの時代が終わりを迎えつつあるのだということです。
近年は、エディだけでなく、他の有名どころのミュージシャン達も病に侵されていたり…。
オジーとかも結構ヤバそうです。不安です。
僕がギターキッズだった頃に憧れたロッカー達は、今では50歳・60歳を超え始めている。
若くてクールでエキサイティングだったロックスター達も、僕らと同じ人間だということを、(皮肉なことに)エディの死をキッカケに再確認しています。
”老い”と”死”は、全ての人間に平等にやってくる
(画像:Yahooニュース)
彼らの老いを感じたときに思うのは、僕らも着実に死に向かって歩み始めているのだということです。
僕はまだ30代半ばなので、老いに対する恐怖はそこまででもありませんが、10代・20代の頃に比べると、身体が劣ってきていると感じることも多々あります。
それは例えば、体力・筋力が伸びにくくなってきたり、頭髪が薄くなってきたり、肌のハリもなくなってきたり…といった部分においてです。
まぁよくある老いのパターンなのですが、いざ当事者になってみると、あまり笑えたものでもなかったり…(苦笑)
エディを始め、かつて(今も)ロックスターと呼ばれた人達は、自身の老いに対してどのように感じているのでしょうか。
エディの息子は「父は癌に負けた」と言っていましたが、もしエディがまだ若かったなら、癌に負けるようなことはなかったのでしょうか。
あと10年後に癌の転移が始まったのなら、完治も狙えたのではないか…。
たらればの話しをしても仕方がないのですが、この世界から伝説のロックギタリストがまた1人逝ってしまったのだと思うと、残念で仕方がありません。
とりあえずエディには、あの世でジミ・ヘンドリックスやB.B.キング、レイヴォーンやカート達とジャムっていてもらいたいです。
(画像:Rolling Stone Japan)
R.I.P. Edward Lodewijk Van Halen