オカッパリで使いやすいクランクベイトロッド(クランキングロッド)を紹介します。
記事後半では、僕の体験談も含まれている「クランキングロッドを選ぶときに失敗しないコツ」について解説しています。
もくじ
- 1 【おすすめ18選】オカッパリでクランクベイトを快適に扱えるロッド
- 2 ファルコン「ローライダー CLC 7M」
- 3 キスラー「マグネシウム2 LMH68」
- 4 キスラー「 2020 アルゴン 7’0” 2M」
- 5 キスラー「Feel N Reel Casting Rod 7′ All Purpose Power」
- 6 Gルーミス「E6X CBR843C 7’」
- 7 ノースフォークコンポジット/NFX PRO C66ML
- 8 ノリーズ「ロードランナー LTT650M」
- 9 ノリーズ「ロードランナー HB680L」
- 10 シマノ「ワールドシャウラ 1651FF-3」
- 11 シマノ「スコーピオン 1631FF-2」
- 12 シマノ「バンタム 168ML-G」
- 13 シマノ「ゾディアス 166ML」
- 14 シマノ「ゾディアス 170M-G」
- 15 レジットデザイン「ワイルドサイド WSC-G66ML」
- 16 レジットデザイン「ワイルドサイド WSC-G68M」
- 17 メガバス「トマホーク F3-64TC」
- 18 アブガルシア「ホーネットスティンガープラス 用途特化型モデル HSPC-651M-FM MGS」
- 19 ダイワ「タトゥーラエリート 701MHRB-G」
- 20 オカッパリで使うクランクベイト用ロッド選びで失敗しないコツ
- 21 必ずしも「グラス素材」にこだらなくてもよい
- 22 クランキングロッドを選ぶときは、「釣り場の環境」を目安にすると失敗しにくい
- 23 ”ノリ”を重視するなら、やっぱりグラス
- 24 クランクベイト用ロッドの硬さは、ルアーウエイトとカバーの濃さで選ぶ
- 25 「クランキングロッド=7フィート」にこだわらなくても良い
- 26 まとめ:クランキングロッドを選びときは、釣りのスタイルと環境、好みで選ぶと失敗しにくい
【おすすめ18選】オカッパリでクランクベイトを快適に扱えるロッド
ファルコン「ローライダー CLC 7M」
アメリカの老舗フィッシングメーカー、ファルコン社のグラスコンポジットロッド。
クランキングロッド王道の「グラスコンポジット・7フィート・M(ミディアム)パワー」というスペックは、クランクベイトの釣りをマジメに取り組みたい人にピッタリ。
グラスコンポジットロッド特有の粘り強さと、ショートバイトを拾うノリの良さは特筆モノ。
日本製グラスコンポジットロッドのようなシャープさ・硬さはなく、どちらかというと「粘り、トルク」に寄せた作りになっていると感じます。
3/8~1/2ozくらいのシャロークランクの投げ心地が最高!
小細工なし!ド・スタンダードなクランキングロッドを探しているなら、ファルコン「ローライダーCLC7M」がおすすめです。
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キスラー「マグネシウム2 LMH68」
(画像:トライアド)
アメリカの「キスラー」という有名メーカーのロッド。
元Gルーミス社長のゲイリー・ルーミス氏が立ち上げたメーカー「ノースフォークコンポジット」社のブランクが採用されているのが特徴です。
キャスト時には良く曲がり、ファイト時には猛烈なトルクを発揮するといった、アメリカンロッドの象徴とも言えるような性能がウリ。
(画像:トライアド)
キスラーロッドの中でも「マグネシウムシリーズ」は、ブランクスに低弾性素材が使われているため、クランクベイトをはじめとするハードベイトへの適性が高いです。
「マグネシウム2 LMH68」はクランキング専用ロッドというわけではありませんが、ダイワ「ピーナッツ2(9g)」のような小型クランクから、1ozくらいの大きなハードベイトまで投げられる汎用性の高さも魅力。
1-1/2ozくらいまでのルアーなら、どんなものでも普通に投げられちゃいます。
ティップがLパワー、バットがMHパワーという変則的な作りになっているため、クランクベイトのような軽量ルアーもしっかり投げることができるんですね。
さらに、バットがMHパワーであるため、1/4~3/4ozくらいのスピナーベイトやバズベイト、チャターベイトなどにも使いまわせます。
汎用性が高いので、オカッパリでバーサタイルなロッドを探している人にもおすすめです。
ちなみに、40cmアップ程度のバスなら、2mくらいの高さから余裕でゴボウ抜きできるパワーもあります。
シングルフック系ルアー(スピナベやバズ、チャターなど)でもしっかりフッキングできます。
6.8フィートという「長くもなく、かといって短くもなく」な長さは、野池や霞ヶ浦のオカッパリはもちろん、レンタルボートの釣りにも使いやすいんですよね〜。
※廃盤なのかどうかはわかりませんが、現在は入手しにくいようです。
なので、購入できる可能性があるサイトをいくつかピックアップしておきますので、参考にしてみてください↓
2020年の「マグネシウム」シリーズに、LMH7’という番手があるので、ソレが一番LMH68に近いかも…?
一応、各ショップさんの2020マグネシウムのLMH7’のページを貼っておきました。参考にしてみてください。
キスラー「 2020 アルゴン 7’0” 2M」
(画像:タックルウェアハウス)
キスラー社のアルゴンシリーズの新作。
「アルゴン」はキスラーロッドの中でも安価なモデルでありながらも、ブランクスはノースフォークコンポジットという贅沢な仕様。
低〜中弾性素材が採用されているため、クランクベイトやバイブレーション、スピナーベイトやチャターベイトといったハードルアー全般をこなせる作りになっています。
「アメリカンロッドでクランキングをやって、本場アメリカな気分に浸りたい!でもそこそこバーサタイルなロッドが良い!」という人におすすめ。
「アメリカンロッドに興味はあるけど、いきなりガチのクランキングロッドはちょっと…」という方は、コスパに優れたアルゴンシリーズから手を出してみると良いでしょう。
ちなみに、2020年からはブランクがローカーボン仕様ではなくなり、アンサンドフィニッシュになりました。
●Kistler(キスラー) 「2020 ARGON 7’0” 2M」が買えるショップは(僕が知っている限りだと)ココ↓
キスラー「Feel N Reel Casting Rod 7′ All Purpose Power」
(画像:タックルウェアハウス)
キスラー社のクランキング専用ロッド、「Feel N Reel」シリーズもクランカーには見逃せないロッド。
ノースフォークコンポジット製のグラスコンポジットロッドということで、「エキスパートアングラー、バス歴が長いアングラー、クランキングをマジでやっているアングラー」向けな仕様とも言えます。
ティップ部はミディアムパワー相当でありながら、バット部は硬めな作りになっているのが特徴。
表記的には「モデレイト(レギュラー)ファースト」となっていますが、振ってみるとエクストラファーストテーパーなんじゃないかと感じさせるアクション。
守備範囲はシャロー〜ディープクランクとなっておりますが、トップ系ルアーや羽根モノ、バイブレーションといったオカッパリで使用頻度の高いルアーは一通りイケるような作りになっています。
「ノースフォークのブランクスが好きなんだけど、グラスコンポジットロッドが欲しい!」というアングラーにおすすめのロッドだと言えます。
●Kistler(キスラー) 「Feel N Reel」が買えるショップは(僕が知っている限りだと)ココ↓
Gルーミス「E6X CBR843C 7’」
(画像:タックルウェアハウス)
アメリカの超有名メーカー、Gルーミスのクランキンロッドもおすすめです。
Gルーミス社はアメリカで超有名・王道のフィッシングメーカー(現在は米シマノの傘下になっているようです)。
ギターで言えば「ギブソン・フェンダー」、家系ラーメンで言えば「吉村家」、「巨人、大鵬、卵焼き」的な。
表記がわかりにくいですが、スペック的には以下のようなものになります。
パワー:MH(ミディアムヘビー)
適合ルアーウエイト:1/4-5/8oz
適合ライン:8-14lb
テーパー:モデレイト(レギュラー)ファースト
E6Xシリーズに使われている素材は、低弾性〜中弾性のしなやかなブランクス。
シャキっとしたロッドよりも、もちもち・ダル系なロッドが好きな人におすすめです。
クランキングはもちろん、バイブレーションやトップウォーターといったトレブルフック系ルアーとの相性もバッチリ!
「E6X CBR843C」はMHパワーということで、クランキングロッドとしてはやや強め。
そのため、ちょい大きめのシャロークランクからミッドクランク、ディープクランクといったパワー系クランキングに向いていると言えます。
(画像:タックルウェアハウス)
個人的には、「Gルーミス」というブランド感も見逃せないポイントだと思ってます。
ルーミスロッドを所有しているだけで、振っているだけで、顔がにやけてきちゃいます(笑)
Gルーミスのロッドは、「ブランド感、所有欲」を満たしてくれるので気に入っています。
「ホンモノ」のメーカーのクランクベイト用ロッドを求めているならコレ!
【こちらのショップでもお買い求め頂けます】
ノースフォークコンポジット/NFX PRO C66ML
(画像:North Fork)
ノースフォークコンポジット社製のブランクが採用されているロッドで、「ショートディスタンスクランキングモデル」と称されているアイテム。
近距離〜中距離のスポットへビシバシ決めていくならコレ!
ノースフォークコンポジットのブランクスは、ロッドが良く曲がってくれるためキャスト精度を上げやく、「投げて楽しい、掛けて楽しい」といったバスフィッシングの楽しさを感じさせてくれます。
また、6.6フィートというクランキングロッドとしてはやや短か目のレングスは、精度の高いキャスティングを可能に。
低弾性素材が使用されているため、シャロー〜ミッドクランクやウエイクベイト、小・中型トップやバイブレーションなどの釣りにおすすめです。
長さや用途的にも、小規模の野池やクリーク、中規模の河川、霞ヶ浦のオカッパリなどで活躍するタイプのロッドだといえます。
ダイワ「ピーナッツ2」、エバーグリーン「ワイルドハンチ」など、3/8oz前後のやや小型クランクをメインにクランキングを楽しみたい人におすすめ!
●ノースフォークコンポジット社公式ページはこちらからチェックできます(日本語です)
ノリーズ「ロードランナー LTT650M」
ノリーズ『ロードランナーLTT650M』は、「オカッパリでクランクメインで立ち回りたいけど、専用ロッドを持つのはちょっと…」という人におすすめ。
「オールリーリングベイツ&ワーミング」の名の通り、巻物ルアー全般からワームの釣りまで幅広くこなせるロッドです。
バーサタイル系ロッドではありますが、トレブルフック系ルアーのノリの良さはバツグン。
良く曲がってくれるブランクスなので、ルアーを投げているだけでも楽しませてくれますよ。
大体9g~17gのシャロー〜ミッドクランクを快適に扱えるため、クランキングロッドとしてもおすすめです。
個人的にLTT650Mで最も気持ち良いのは、ラッキークラフト「L.C 1.5」などの12gくらいのクランクベイト!
もちろんクランクベイトだけでなく、1/4~1/2ozのチャターベイトやスピナーベイト、バイブレーションやトップなども使えます。
ノリーズ『ロードランナーLTT650M』は、「オカッパリでバーサタイルに立ち回りたいけど、クランクをメインに”巻きの釣り”を楽しみたい」という人におすすめのロッドです。
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ノリーズ「ロードランナー HB680L」
LTT650Mがバーサタイル系ロッドであるのに対し、HB680Lはハードベイト特化型ロッドです。
もし「クランクベイトを専門的にやりたい!バーサタイル性はなくても良い!」という人には、HB680Lもおすすめ!
低弾性素材が使われているため、キャストのテイクバック時にしっかりとブランクスが曲がってくれ、キャストがビシバシ決まります。
慣れないうちはロッドの曲がりに”癖”を感じるかもしれませんが、コツを掴めるようになると「エクスタシーを感じさせるキャストフィール」を体感できますよ(笑)
グラスコンポジットロッドよりも根掛かりしにくい(食い込みにくい)のもお気に入りポイント。
ブランクに絶妙な張り加減があるため、グラスロッドにありがちな「とにかく何でも食い込ませまっせ!」的な使用感ではなく、「バイト以外のものは不用意には食い込ませません」的な感じ。
そのため、アップヒルの釣りが中心となるオカッパリでもHB680Lは非常に使いやすいです。
適合ルアーとしては、大体1/4~1/2ozくらいのシャロー〜ミッドクランクが快適に扱えます。
ピーナッツ2、ワイルドハンチ、L.C1.5~2.5、ショットオーバー2などのクランクベイトが使いやすいです。
また、長さが6.8フィートあるので遠投性能も良く、12~15gくらいのルアーを使うと気持ちよく遠投できます。低弾性ですが、結構飛びます。
汎用性の高さはLTT650Mの方が上ですが、クランクベイトを専門的にやり込んでいくならHB680Lをおすすめします。
グラスロッドに抵抗がある人は、ココから手を付けるのもアリです。
シマノ「ワールドシャウラ 1651FF-3」
(画像下:シマノ)
しなやかなカーボンロッドでクランキングをしたいならコレ。
FFテーパーですが全体的によく曲がってくれるので、クランキングにも向いているロッドです。
クランキングだけでなく、1/4~1/2ozくらいの小・中型ハードプラグ全般も扱えるため、陸っぱりでバーサタイルな釣りをしたい人にもおすすめ。
7g前後のワームリグを使った、「やや強めのベイトフィネスロッド」としても使えます。
シャロースプールを載せたリールやベイトフィネスリールにフロロ14lbを巻いておけば、かなりバーサタイルな釣りが可能になります。
霞ヶ浦のような、巻物も使うけどベイトフィネスタックルも必要になるフィールドで重宝するロッドとも言えます。
さて、ここまではフツーのハードベイトロッドな感じですが、ワールドシャウラの魅力は何といっても「強靭なパワー&ハイクラスのブランド感」。
所有しているだけで心を満たせる釣り道具はそう多くありませんが、ワールドシャウラは別格です。
「所有感、満足感、ブランド感」がハンパないロッドなので、趣味性が非常に高い。
『ワールドシャウラ1651FF-3』は、
という”こだわり派”アングラーにおすすめのロッドです。
シマノ「スコーピオン 1631FF-2」
(画像:アマゾン)
基本的な用途はワールドシャウラ1651FF-3と同じと言えますが、スコーピオン1631FFの方がややティップが入るため、やや小型クランク向け。
グラスロッドではありませんが、全体的にしなやかな作りになっているため、クランクのようなトレブルフック系ルアーにも対応します。
1/4~3/8ozくらいの小・中型シャロークランクを中心に、ピンポイントキャストをビシっと決めていきたい人におすすめなロッドです。
ベイトフィネスなどのワーミングや、小・中型トップウォーターやジャークベイト(ミノー)などに使いやすく設定されているため、リールにフロロ12~14lbを巻いておけば幅広い使い方ができるでしょう。
スコーピオン1631FFは、「近距離〜中距離のピンポイントへ、シャロークランクをビシバシ決めていきたい」というようなアングラーにおすすめです。
シマノ「バンタム 168ML-G」
オカッパリで使用頻度が高い、3/8oz前後のシャロークランク・ミッドクランクを快適に扱えるグラスコンポジットロッドです。
小・中型のトレブルフックルアー(バイブレーション、トップなど)にも対応するため、オカッパリでのクランキングロッド兼ハードベイト用ロッドとしておすすめ。
6.8フィートはクランキングロッドとしては「中途半端」ではありますが、近距離〜中距離のポイントから遠投まで幅広くこなせるレングスでもあるため、非常に使いやすいレングスです。
グラコンロッドですが結構シャッキリとした印象があるため、「グラスのダルっとした感じが好きになれないんだよね」という人にもおすすめ。
個人的には、グリップ付近のシンプルでありながらもオシャンティなデザインが好きです。
『バンタム』というシマノ伝統のブランドであるという点も、見逃せないポイント!
シマノ「ゾディアス 166ML」
シマノ「ゾディアス166ML」は、1/4~1/2ozくらいのハードルアー全般を器用にこなす、クランキングもイケる万能カーボンロッドです。
同シリーズの人気番手である「166M」は1/2ozくらいのクランクが扱いやすいのですが、「166ML」は3/8ozくらいのやや小型クランクベイト向きとも言えるロッド。
ゾディアス166MLはカーボンロッドであるため「クランクベイト専用!」という感じではありませんが、シャロー〜ミッドクランクといったトレブルフック系ルアーも扱いやすいと言えます。
「飽き性だから、クランクに飽きたら他のルアーも使いたい」というバーサタイル系アングラーにおすすめです。
「シャープに振り抜くのが好きだから、グラスコンポジットの”ダルい”感じは嫌。お手軽にクランキングをやりたい!」という人にもおすすめ。
【関連記事】
ゾディアス166MLのインプレは「【インプレ】20ゾディアス166MLはスモールプラッキングスペシャル!? 1/4〜3/8ozのハードルアーが最高に気持ちいい。」で読むことができます。
シマノ「ゾディアス 170M-G」
10~17gくらいの中型クランクベイトを本格的に使いたいならコレ!
「7フィートのMパワーのグラスコンポジットロッド」というクランキングロッドの王道とも言えるスペックでありながらも非常にコスパが良く、更に”カーボンモノコックグリップ”というスペシャルな仕様。
最近の売れ筋・人気のロッド!
クランキングロッドで迷ったらとりあえず「ゾディアス170M-G」をプッシュする人も多いです。
アメリカ製のグラスコンポジットと比べると、やや硬くてシャープな印象。
そのため振り抜きが良く、遠投性能にも長けているロッドです。
レジットデザイン「ワイルドサイド WSC-G66ML」
(画像:Back Lash)
元JBトップ50プロの北大祐氏が愛用する、取り回ししやすい6.6フィートのグラス100%のクランキング用ロッド。
7~14gの小・中型クランクベイトが快適に扱えるように設計されています。
グラス100%なので食い込み性能が良く、バイトへの追従性も良い作りになっています。
「一度でも触ったら掛けちゃう」という、凶悪なフッキング性能を誇るロッド。
「ボトムノッキング・カバークランキング」といった使い方だけでなく、表層〜中層をクランクベイトで高速リトリーブするような使い方にも向いていると言えます。
また、6.6フィートという取り回しに優れた長さも見逃せないポイント。
クランキングロッドとしてはやや短めとも言える6.6フィートは、小規模の野池やクリーク、霞ヶ浦などで近距離〜中距離のピンスポットを射抜く能力に長けています。
レジットデザイン「ワイルドサイド WSC-G68M」
(画像:maniac’s)
グラス100%のクランキングロッドで、1/2~3/4ozくらいのやや大きめクランクをメインにするならコレ!
シャロークランクや、3.5mくらいまで潜るミッド〜ディープクランクなどが扱いやすいように作られてます。
表層を攻めるクランク(ウエイクベイト含む)や、ビッグバド系ルアー、ウィード攻略用バイブレーションなどなど、ロッドパワーが必要になってくるトレブルフック系ルアーとも相性が良いと言えます。
6.8フィートという絶妙な長さは、近距離のピンスポットから遠投まで幅広く扱えるので、個人的にもクランキングをやるときに大好きなレングス。
「オカッパリで、ややボリューミーなクランクベイトを使って、ピンスポットも遠投もこなしたい!」という人におすすめ!
メガバス「トマホーク F3-64TC」
メガバス社の伝統シリーズである「トマホーク」は、今でも多くのアングラーに愛されている名品。
現トマホークシリーズ最新版の「F3-64TC」は、近距離〜中距離のスポットをテクニカルに攻略するために作られています。
小・中規模の河川や野池、霞ヶ浦などのオカッパリでクランクベイトをカバーに投げ込むといった「カバークランキング」をするには、精度の高いキャスティングが必要不可欠。
「トマホークF3-64TC」は6.4フィートというやや短めのレングスなので、精度の高い繊細なキャストを可能にします。
バス釣りのオカッパリで使用頻度の高い、1/4~1/2ozのクランクベイトを快適にキャストできる仕様。
ショートディスタンスゲームでクランキングを楽しみたいアングラーにおすすめ!
アブガルシア「ホーネットスティンガープラス 用途特化型モデル HSPC-651M-FM MGS」
「コスパが良くて、取り回しが良いクランキングロッドが欲しい」という人におすすめ!
「6.5フィートのグラスコンポジット」というやや珍しいスペックですが、取り扱いやすいレングスであるため、バス釣り初級者の方からエキスパートまで幅広い層におすすめの1本。
小・中型のクランクベイトはもちろん、中型シャッド(クランクシャッド)やジャークベイトなど、一般的なMパワーロッドでは飛ばしにくいタイプのロッドを快適にキャストできるように作られています。
グラスコンポジットなのでバスのバイトも吸収しやすく、トレブルフック系ルアーでありがちな「弾く」といった現象も少な目。
「掛けたらバラさない」という要素はクランキングロッド選びにおいて必須条件ですが、本アイテムにはクランクロッドに必要不可欠な要素がしっかりと備わっていると言えます。
また、グラスロッドにありがちだった「ダルさ、ブランクのブレ」は、アブガルシア独自のロッド製法である『ナノカーボン素材+Xラッピングカーボン』によって軽減。
『ホーネットスティンガープラス 651M-FM』は、低価格でクランキングロッドを堪能させてくれる”隠れた名品”とも言えます。
ダイワ「タトゥーラエリート 701MHRB-G」
アメリカのトーナメントで活躍中の日本人プロ、大森貴洋氏のシグネイチャーモデル。
大森氏は「1本のロッドでほぼ全てのファーストムービングルアーを扱う」というスタイルでも有名ですが、その右腕となるロッドが『タトゥーラエリート701MHRB-G』です。
日本ではミディアムヘビーパワーのグラスロッドはあまり使われませんが、アメリカではスタンダードな選択肢。
ラッキークラフト「L.C 1.5(約12g)」をはじめとするシャロークランクや、ミッドクランク〜ディープクランク、チャターベイト、さらに1ozを超えるスイムベイトなどなど、”巻物系ルアー”と呼ばれるルアーならどんなものでも扱える懐の深さを持つロッドです。
やや重量があったり、ロッドをしっかり曲げてキャスト出来るようになるまで慣れが必要だったりという理由もあり、「使い手を選ぶタイプ」のロッドとも言えます。
しかし、もし使いこなすことが出来れば、「オカッパリで全てのルアーを1本で扱う究極のバーサタイルスタイル」を楽しむことができるでしょう。
オカッパリで使うクランクベイト用ロッド選びで失敗しないコツ
この項目では、僕がこれまでに体験したロッド選びの失敗談からきている、「クランキングロッドの選び方のコツ」を紹介していきます。
必ずしも「グラス素材」にこだらなくてもよい
「クランキング用ロッド=グラスロッド」と思われがちですが、オカッパリのバス釣りにおいては、グラス素材のロッドは必ずしもマストアイテムではないと僕は考えています。
オカッパリの釣りはアップヒル(沖へ向かって岸方向)で巻いてくることがほとんどです。
アップヒルの釣りはクランクが障害物に食い込む率が非常に高いため、根掛かりも多め。
そのため、食い込みが良いグラスロッドを使うと、根掛かりに悩まされることが増えます。
レンタルボートの釣りなら、根掛かったらルアーリトリーバー(根掛かり回収機)で回収できますが、オカッパリの場合は、もし沖で根がからせてしまったらほぼ回収不可能。
なので、アップヒルの釣りが中心となるオカッパリのバス釣りでクランキングをするなら
、必ずしもグラスロッドである必要はないと知っておくと、購入で失敗しにくくなります。
この順番で根掛かり率がアップします。
が、ノリの良さもこの順番です。
クランキングロッドを選ぶときは、「釣り場の環境」を目安にすると失敗しにくい
オカッパリのクランキングでは根掛かりに悩まされがちですが、釣り場の環境によっては、グラスロッドでも全く問題なかったりします。
例えば、水深がある釣り場で、クランクを表層〜中層を泳がせるような使い方をするなら、100%グラスロッド、グラスコンポジットロッドでも全く問題ありません。
また、ルアーリトリーバーを使えるような立ち位置で釣りをするような場合にも、グラス素材は障害となりません。
むしろ、グラスロッドを使える環境なら(シャローのアップヒルではない、など)、クランキングにおいてはグラスの方がメリットがたくさんあるため、僕ならグラスを選びます。
僕の場合、小規模の野池ではグラスロッドを選ぶことは少ないです。というかオカッパリでグラスをあまり使わないです。
個人的には、オカッパリでクランキングをするなら、低弾性のカーボンロッドか、Mパワーのグラスコンポジット(柔らかすぎないもの)を選びます。
”ノリ”を重視するなら、やっぱりグラス
「グラスだとノリが全然違う!クランクにはグラスが1番!」という意見もありますが(僕もそう思います)、普通にカーボンロッドでクランキングしても十分に釣りをすることが可能です。
しかし、グラスロッドはフック1本でもバスの口周りに掛けてしまう「ノリの良さ」は見逃せないポイント。
グラスロッド(100%グラス、グラスコンポジット)は、ショートバイトでもフッキングに至らせる率が高いため、クランキングを真剣に行いたいアングラーには欠かせないアイテムとも言えます。
よっぽどのこだわり(あるいはやり込みたい意志)がないのならグラス素材のロッドでなくても構いませんが、『クランキング道』を追求していくなら、グラスロッドは必要不可欠であると僕は考えます。
●個人の好み、趣味・嗜好
●尊敬するアングラーを参考にしたい
などなど、上記の要素を目安にクランキング用ロッドを選ぶと、失敗しにくいかと思います。
クランクベイト用ロッドの硬さは、ルアーウエイトとカバーの濃さで選ぶ
クランキングロッドを選びときは、「硬さ(パワー)」にも注目しましょう。
ロッドの硬さを決めるときは、
●障害物の多さ(カバーの濃さ)
この2点を意識します。
●メインで使いたいルアーの重さに合わせると快適に投げられる
例えば、メインで投げ込みたいクランクの重さが、1/4~3/8ozといった小型のクランクベイトであるなら、ML~Mパワークラスのロッドを。
しっかりロッドを曲げるのが好きならML、シュパっと鋭いスイングで投げるのが好きならM…といった感じで。
3/8~1/2ozの気持ち大きめのクランク(フルサイズのクランクベイト)を投げていくなら、M。
グラス素材のMHパワーロッドで1/2ozを投げる人もいますが、多くの場合はMパワーを選んでおけばオッケーです。
●カバーの濃さで決めるとトラブルを回避できる
もし狙うポイント周辺にカバー(障害物)が多いのであれば、上記で選んだパワーよりも少し強めのロッドパワーを選ぶのも1つの方法です。
アシやガマ、ウッドカバーが生い茂っているスポットに弱いロッドを使うと、バスが掛かった際に巻かれたり、ラインブレイクが起きたりといったトラブルも起きやすいです。
ロッドの硬さを選ぶときは、「バスを確実にカバーから引き出せるロッドパワー」を選ぶと、トラブルを回避しやすくなります。
例えば、ややオープンな場所でMLロッドを使ってクランキングをしている人は、カバーが多い場所ではMパワーを…といった具合に微調整したり。
こんな感じで、自分が通う釣り場の環境によって、ロッドパワーの適性は変わってきます。
●釣り場のカバーの濃さ
クランキングロッドを選ぶ際は、上記2点を意識しつつバランスをとるのが失敗しないコツです。
「クランキングロッド=7フィート」にこだわらなくても良い
一般的にクランキングロッドと言うと、7フィートのミディアムクラスのロッドと言われています。
がしかし、アングラーの目的や用途、通うフィールドによっては当てはまらないこともあるので注意。
例えば、小規模の野池などで釣りをする場合、7フィートといった長いロッドよりも、6.3~6.6フィートくらいのものの方が取り回しやすかったりします。
もちろん「7フィートの方がクランクを泳がせるコース取りが行いやすい」という考えもあります(僕も同意します)。
しかし、ロッド自体を振り回すことが出来ない場所で釣りをすることも多いオカッパリでは、「7フィート」という長さがキャストの障害となってしまうこともあるのです。
そのため、クランキング用ロッドの長さ選びは、通っているフィールドの規模や特徴を見極めることが大切です。
安易に「クランキングロッドといえば、グラスロッドの7フィートのMパワーだよね!」と決めつけると、購入で失敗しやすくなるので注意しましょう。
オカッパリ、レンタルボート、バスボートなど、釣りをするスタイルによっても長さ(と素材)の良し悪しは変わってきます。
クランキング用のロッドを選ぶときは、
●好み、嗜好性など
●釣りのスタイル(ボートか、オカッパリか、など)
上記の要素を意識すると、クランクベイト用ロッド選びで失敗しにくくなります。
まとめ:クランキングロッドを選びときは、釣りのスタイルと環境、好みで選ぶと失敗しにくい
クランキングロッドを選ぶ際は、
●普段自分がどんなフィールドで釣りをするのか?
●どんなスタイルで釣りをするのか(ボートかオカッパリか、アップヒルかダウンヒルか、フラットか、など)
このようなポイントを目安にすると、購入で失敗しにくくなるかと思います。
クランキングに適したロッドは世の中にたくさんありますが、もし気になったアイテムがあればチェックしてみてくださいね。
(アイテム名をクリックすると商品ページに飛ぶことができます)
●キスラー「 2020 MAGNESIUM 7’0” 2M」
●キスラー「 Feel N Reel Casting Rod 7′ All Purpose Power」
●G.ルーミス 「E6X Crankbait Casting Rod 7′ Med 843C CBR」
●アブガルシア Hornet Stinger PLUS 用途特化型モデル(ホーネットスティンガー プラス)「HSPC-651M-FM MGS」