僕がバス釣り初心者だった頃、
「何を投げても釣れない…」
「どんなルアーだと釣れるのかわからない」
「使っているルアーが違うのかなぁ」
といったような、「その日の釣れるルアーを探す旅」を行っていました。
バス釣りは、その瞬間の”正解”とも言えるルアーが存在するのは確か。
しかし、バスの状態ではなく、「釣れるルアー探し」の方だけに意識が向かってしまうと、自分の釣りの軸がブレてしまうことも。
「色んなルアーを投げまくったけど、結局何も起きず、魚が釣れなかった」というのはよくある話ですが、バス釣り初心者の方ほど、『その日の釣れるルアー探し』をしてしまいがちです。
僕自身もそうでした。
では一体、何を意識すればいいのでしょうか?
もくじ
バス釣り上達のコツは「釣れるルアー」探しではなく、「バスの状態」を意識すること
「何を投げてもバスが釣れない」
「どんなルアーを使っても、全然釣れない」
釣れなくて困っている初心者の方は、「釣れるルアー探し」を止め、たった1つの”あること”だけを意識しましょう。
その”あること”とは、「その瞬間のバスの状態を理解する」という意識です。
「状態を理解」などと書くと小難しく感じられますが、実はとってもシンプルなことです。
例えば、以下のようなものです。
●今この瞬間、バスはどこで何をやっているんだろう?
●今日のバスの体調は、元気なの?それとも体調悪いの?
●今、バスはどこで休憩しているのかな?
●速い動きだと追えないのかな?だったらゆっくり動かしてみる?
●他の釣り人に怯えて、どこかに避難しているのかな?だとしたら、どこに?
…などなど、「ねぇ、今日の君はどんな感じなの?」と問いかけていくようなイメージです。
例えば、朝に会社の上司や同僚と会ったとき、「あぁ、この人は今日は不機嫌なんだな。あまり触れないようにしておこう」と、相手のコンディションを観察するようなイメージ。
ブラックバスも僕たちと同じ「生き物」。
体調を観察することはとても大事なのです。
「バスの状態への意識」については、以下の記事で解説しているので、よかったらこちらもチェックしてみてください。
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「釣れるルアー探し」をやめて、バスのコンディションに意識を向ける
僕がバス釣り初心者だった頃、「全く釣れないからルアーを取っ替え引っ替えして、結局釣れない」といった、負のループに陥りがちでした。
しかし、「釣れるルアー探し」を止め、『その時その時の、バスの体調や行動、居場所』を意識するように努めてみたところ、バスが釣れるようになっていったのです。
これは僕個人の体験から来ている意見ですが、バス釣りにおいて重要なのは、「釣れるルアー」を探すことではなく、『その瞬間、バスはどんな状態になっているのか?』という、バス自体の行動・状態の方だと思っています。
「どのルアーだと釣れるのかな?」は、後回しでも大丈夫
もちろん、「どんなルアーだと反応がいいのか」という意識も大切。
しかし、バス釣り初心者のうちは、ルアー自体のポテンシャルを意識するのは、後回しでも構わないと僕は考えます。
「どんなルアーだと食うのか?」という方に意識が行ってしまうと、その瞬間のバスの状態を把握する意識が薄れてしまうからです。
上手な釣り人は、「ルアーの選択」と「バスの状態」を同時進行で探っていけますが、バス釣りに慣れていない初心者の場合は、とてもじゃないがそんな器用なことはできない(少なくとも、僕が初心者だった頃はできませんでした)。
なので、バス釣り初心者の方は、最初のうちはルアーの選択肢を出来る限り少なくし、「釣れるルアー探し」を止める。
そして、「その瞬間のバスの状態をイメージすること」に意識を持っていく。
ルアー選びは、極力「シンプル」に。
「バスの状態のイメージ」に労力を注ぐには、ルアーの選択肢をシンプル化するのがおすすめです。
極端な話、
くらいの取り組み方の方が、迷いが少なくて楽だったりします。
しかし、昨今は釣り方が多様化しているため、取り組み方が複雑になりすぎている感も否めません。
例えば、
●「〇〇のアクションを嫌っているから、〇〇のルアーに…」うんぬん。
●カラーローテーションがどうのこうの。
…などなど、プロっぽくて小難しいうんちくもネット上に溢れかえっています。
とりあえず、バス釣り初心者のうちは難しい理論やテクニックは、一旦置いておきましょう。
難しいテクニックは一度忘れ、まずは「ルアーに食ってくる可能性が高いバスは、今その瞬間、どこで何をやっているのか?」というような、バスの状態の方に意識を向けていきましょう。
ルアー選びは、「バス側」から行う
「バスがどこで何をやっているか」のイメージが明確になってくれば、使うべきルアーは自ずと絞れていきます。
例えば、以下のような感じで。
●「ハイプレッシャーだから、とりあえずワーム」ではなく、「バスにヤル気も食い気もないっぽい。じゃあ、ゆっくりな操作でアプローチしたらどうなる?」からの『ワームの釣り』。
●「夏はトップ!」ではなく、「バスが水面を意識している傾向が強いから、トップ系ルアー」
●「夏はカバー打ちっしょ!」ではなく、「バスは日陰に入る習性があり、冷たい水を好んでいるようなので、カバーを打つ→テキサスリグ、スナッグレスネコなど」
「バスの状態」から逆算していくことで、その瞬間に使うべきルアー(有効になるであろうルアー)が見えていきます。
釣りの順序的には、「釣れるルアーを探す」のが先でではなく、「バスの状態の把握」が先。
バス側から逆算していく。
これを意識するだけで、「釣れるルアー探しの旅」を終え、「自分に釣れるバス探しの旅」に出発することが可能になります。
ルアー自体の質や選び方は、「その瞬間のバスの状態をイメージする能力」が育ってきてから手を出す…くらいで十分だと僕は考えています。
釣りをシンプル化する重要性については、以下の記事でも解説しているので、よかったらコチラもチェックしてみてください。
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まとめ:バス釣り初心者が上達するコツは、「釣れるルアー探し」を止めて、「バスの状態」を把握する能力を高めること。
バス釣り初心者の方は、始めたてのうちは理論やパターンなど気にせず、「その瞬間のバスの状態」をイメージする能力を育てましょう。
バスの状態を想像する能力が育つことで、「その瞬間にどんなルアーを選べば釣れるのか」の判断もとれるようになっていきます。