雨や台風のあと、「フィールドの水の濁り」に悩まされるアングラーは少なくないはず。
とくに梅雨や秋などのシーズンは濁り対策は必須になります。
そこで当記事では、「すぐできる!濁り対策3つ」を紹介します。
もくじ
- 1 フィールドが濁ったときのバスの行動パターンの変化
- 2 マッディウォーター時のバスの行動パターン例
- 3 障害物に寄り添うようになる
- 4 行動範囲が狭くなる
- 5 マッディウォーター時のメリット・デメリット
- 6 マッディウォーター時の「メリット」
- 7 ●ルアーが見切られにくくなる
- 8 ●アングラーの存在が気づかれにくくなる
- 9 マッディウォーター時の「デメリット」
- 10 ●バスの活性が低いときは、いつもよりキャスト数が必要になる
- 11 【濁り対策】すぐできる!バス釣りで水が濁ったときに試したい3つの対処法
- 12 1:”良い水”を探す(エリア移動、流れ込みなど)
- 13 濁りとクリアの境目を狙う
- 14 濁りが落ち着いてきた時期は?
- 15 2:ルアーのアピール力を変える
- 16 「濁っている=ハイアピール」と決めつけるのも…
- 17 3:ルアーのカラーを変える
- 18 【バス釣り】マッディウォーター時のバスの行動パターン、釣り人側のメリット・デメリット、対策法3つ|まとめ
フィールドが濁ったときのバスの行動パターンの変化
この項目では、「マッディウォーター水域におけるブラックバスのおもな行動パターン」を紹介します。
フィールドの水が濁ることで、ブラックバスたちの行動も変わるため、まずは魚たちのおおまかな行動パターンを知っておきましょう。
マッディウォーター時のバスの行動パターン例
雨や台風などの影響でフィールドの水が濁ると、バスの行動も変わります。
マッディウォーターは魚にとって視野をさまたげやすいため、ルアー選びやアプローチなどに一工夫したいところです。
フィールドの水が濁ると、たとえば以下のようにバスの行動が変わります。
●障害物に寄り添うようになる
●行動範囲が狭くなる
障害物に寄り添うようになる
フィールドの水が濁ることで、ブラックバスは障害物(カバー)に寄り添うようになります。
バスは急激な水質の変化に怯えてしまい、なにかの側に寄り添いたくなるようです。
この性質は普段のフィールドの水質がクリアなところほど強くなる傾向があります。
いつも濁っているフィールドや、濁りが入ってからしばらく経ったあとは、バスのカバーへの執着心は薄まります。目が慣れるからだと思われます。
フィールドの水がマッディウォーターになったら、まずは障害物まわりを攻めるのがセオリーです。
行動範囲が狭くなる
釣り場の水がマッディ化すると、バスの行動は狭くなります。
急激な変化に怯え、魚を遠くまで追えず、捕食するゾーン(範囲)も狭くなる。全体的に行動範囲が狭くなり、ネガティブに。
バスの行動範囲の縮小は、普段の水質がクリアなところほど顕著です。
マッディウォーターでバス釣りをするなら、障害物にたいしてタイトにルアーを落としてあげなければならなくなります。
マッディウォーター時のメリット・デメリット
この項目では、「フィールドの水が濁ることでアングラー側にうまれるメリット・デメリット」について紹介します。
フィールドの水が濁っていると、つい釣れない気がしてしまいがちですが、メリットとデメリットを理解することでポジティブな釣りができるようになります。
釣り場の水が濁ったときは、以下のようなメリット・デメリットがうまれやすいです。
【メリット】
●ルアーが見切られにくくなる
●アングラーの存在が気づかれにくくなる
→ポイントの近くまで寄れる(結果、キャストが決まりやすくなって釣れる)
【デメリット】
●低活性のバスを狙いにくくなる
→バイトゾーン(ストライクゾーン)が狭くなる
●バスの警戒心が高まる
マッディウォーター時の「メリット」
●ルアーが見切られにくくなる
フィールドの水が濁ることで、バスにとってルアーを見切られにくいシチュエーションがうまれます。
視界が狭くなり、光も届きにくくなるため、ルアーでバスを騙しやすくなるのです。
「水が濁ったからバスが馬鹿になって釣れやすくなる!」といわれることもあるため、普段の水質がクリアーなフィールドにおいては水の濁りはプラス要素として働くことも。
●アングラーの存在が気づかれにくくなる
釣り場の水が濁ることで、いつもなら遠くから狙っていたポイントであっても、近くまで寄ってキャストすることができるようになります。
水中の視界が悪くなることで、バスは水面上にいるアングラーの存在を直視しにくくなるからです。
水が濁ることでルアーが見切られにくくなり、さらにアングラーの存在もかき消すことができる。
フィールドのマッディ化は、プラス要素としても捉えることができるのです。
マッディウォーター時の「デメリット」
水が濁ることで多くのメリットを得られますが、その一方でデメリットも存在します。
●バスの活性が低いときは、いつもよりキャスト数が必要になる
水が濁ることで、ルアーのアピール力を大きくする必要があるのですが、ここに罠がひそんでいます。『ルアーのアピール過多』です。
バスの活性が低い場合、アピールが強すぎて口を使わせにくくなるのです。
バスの活性が低く、さらに水が濁っているときは、普段よりも多くのキャストを刻んでバスの口元にフィネスなルアーを届けてあげなければなりません。
具体的には、水がクリアなときは5m感覚でキャストしていた場合、水が濁ったときは1m感覚でキャストを刻む…というようなイメージです。
ネコリグやダウンショットなどのフィネス系リグを使うなら、ときとして50cm刻みでキャスト数を増やさなければルアーの存在を気づかせられなくなります。
多くの場合、フィールドの水の濁りはプラス要素としてはたらくものの、かならずしもブラックバスの活性が急激に上がるというわけではない…ということを忘れないようにしましょう。
【濁り対策】すぐできる!バス釣りで水が濁ったときに試したい3つの対処法
台風や大雨のあとは、フィールドの水が濁りやすいです。
いわゆる『マッディウォーター』というやつになりますが、水が濁っているときに意識したいポイントがいくつかあります。
釣り場の水がとても濁っているときは、以下のような対策が有効になります。
1:”良い水”を探す(エリア移動、流れ込みなど)
2:ルアーのアピール力を変える
3:ルアーのカラーを変える
1:”良い水”を探す(エリア移動、流れ込みなど)
フィールドの水が濁ったときは、まず最初に「水質がよさそうな場所を探す」というのがアングラー側の行動セオリーです。
たとえば、水が濁ったときは以下のようなポイントを狙うといいでしょう。
●上流
●水が動いている場所
●流れ込み
●濁り水と、クリアな水の境目がハッキリしている場所
●シャローカバー(障害物が多い浅場)
流れ込み、シャローのカバーまわり、カレント(水流)があるところ…などです。
上記のようなポイントから水質が回復しはじめます。
フィールドの水が激濁りになると釣り人は焦ってしまいやすいですが、狙うべきポイントが絞りやすいと考えることで、やるべき行動が明確になるのです。
釣り場の水が濁ったら、「新鮮な水、酸素があるところ、流れがあるところ」を狙いましょう。
濁りとクリアの境目を狙う
また、暖かい濁った水は、表層付近に止まっていたりすることがあります。
「表層は濁っているけど、実は中層〜低層は澄んでいる」みたいなこともあるので注意したいです。
このような場合、水の状態が良い少し中層〜低層を狙ってみると良いでしょう。
濁っている水深と、クリアになっている水深の”境い目”にルアーを通してみるのも有効な方法です。
濁りが落ち着いてきた時期は?
濁った水は時間が経つにつれて、底に落ちていく傾向があります。
そのため、濁ってきてから時間が経ったフィールドを攻める場合は、ボトムよりも表層〜中層がよくなることも。
水が濁ったときは、濁り水がバスにどんな影響を与えているのかをイメージしてみることで、より釣果がのびるはず…!
2:ルアーのアピール力を変える
水が濁ると、バスがルアーを発見する確率も下がってしまいます。
濁りが入ると物理的にルアーが見えなくなってしまうからです。
そのため、マッディウォーター時にはアピール力の高いルアーを使うのが有効となります。
いつも使っているルアーよりも、気持ち大きめのものを選んであげましょう。
たとえば、ゲーリーヤマモト「カットテール4インチ」を使っているのなら、5~6.5インチ程度にサイズアップ。
スピナーベイトのブレードを1サイズあげたり、3/8ozから1/2ozに変えたり、10g程度のクランクを使っているなら大型のクランクに変えてみたり。
濁ったときはバスがルアーを発見しにくくなるため、ルアーのアピール力を1~2段階ほど強くすると◎
「濁っている=ハイアピール」と決めつけるのも…
しかし、濁っているからといって、バスがかならずしも「超ヤル気」になっているわけでもない…ということは忘れてはならない部分です。
あくまでルアーのアピール力を上げるのは、「バスから発見させやすくするため」です。
ここを忘れてしまうと、濁っているのになんでバスが釣れないの!?騙しやすくなるんじゃなかったの!?と迷走しやすくなるので注意しましょう。
3:ルアーのカラーを変える
フィールドにいるバスは、濁りが入ることで物理的にルアーを見にくくなります。
そのため、水が濁ったときはルアーの存在をしっかりと見せてあげられるカラーを選ぶのが基本となります。
たとえば、ブラック、チャート、ブルーなど、普段ならアピール力が高すぎるようなものをチョイスします。
特にブラックは、濁ったときの定番&最も手堅いカラー。
「ルアーのアピール力を高くしたけど、そもそもアピール力が強すぎるルアーを食う状況じゃないっぽい」というようなときは、ルアーのシルエットがはっきりする色を選ぶべし。
【バス釣り】マッディウォーター時のバスの行動パターン、釣り人側のメリット・デメリット、対策法3つ|まとめ
バス釣りでフィールドの水が濁ったときの対処法について、体験談も織りまぜつつ紹介しました。
当記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
【マッディ時のバスの行動パターン】
●水が急激に濁ると、バスは臆病になる
→障害物(カバー)への執着心が強くなる
→濁りが抜けはじめると行動範囲が広くなる
【濁ったときの対処法3つ】
1:濁ったら水が良い場所へ移動する(濁りの質を意識する)
2:ルアーのボリュームを上げる
3:ルアーのカラーを変える