オートマチックに口を使わせる!?「ファットウィップ3インチ」のヘビダンセッティングの解説&使い方

(引用:レイドジャパン公式

ヘビダンにファットウィップ3インチ使い、強制的に口を使わせる。

近年、このコンセプトが巷で流行し、冬の定番テクニックになっているようだ。

この記事では、レイドジャパン「ファットウィップ3インチ」を使ったヘビダンのセッティングと、主な使い方について解説していく。

ファットウィップ3インチのヘビダンの使い方

リアクションダウンショットは、「シャクリ」と「フォール」がキモ!

(引用:爆釣バス釣り部

冬場・低水温期に活躍すると話題の、ファットウィップ3インチを使ったヘビーダウンショットリグ(通称:ヘビダン)。

「シャクってフォールさせる」

「着底後のスローフォールで食わせる」

といった使い方は、一般的には『リアクションダウンショット』などと呼ばれ、主に冬・低水温期に有効だと言われてるテクニックだ。

金森隆志氏は、ファットウィップ3インチのヘビダンについて以下のように語る。

そしてお次は僕がやっている使い方は…、ヘビダン。これが意外に釣れます(笑)。

よく使うのは7グラムのシンカーでリーダーは状況によって変わりますが、だいたい20センチ程度。

基本的には縦ストへの撃ち込みで、途中までストン!と勢いよく落ちますが、シンカーが着底した後もラインをたるませてておくと、リーダーの分だけふわぁ〜とノーシンカー状態になります。

フィールド的にはリザーバーなんかでよく使いますね。

(引用:「金森隆志の岸釣りQ&A50パート2」129〜130頁

縦のストラクチャー(杭や護岸、消波ブロックなど)に撃ち込んで、リアクション&フォールで食わせるようなイメージ。

「リフト(シャクリ)上げた際にピュっと跳ねて、ス〜っとゆっくりフォールさせる」といった動作の中にある、”跳ねる、落ちる”の時に食わせる…といった感じで使っていくのが一般的。

ダウンショットリグは、シンカーが着底した後、遅れてワームがゆっくりと着底する。

シャクって停止…シャクって停止…と繰り返していくことで、「跳ね上げ(シャクリ)」&「ナチュラルフォール」でバスにアピールして口を使わせるというコンセプトだ。

「リアクションダウンショット」にファットウィップ3インチを使用する。

コレがもっぱら冬・低水温期のバスに効くとのことで、2020年現在では定番化しつつある。

ファットウィップ3インチのヘビダンセッティング

レイドジャパン「ファットウィップ3インチ」のヘビダンに合うセッティングはどんなものなのか。

ファットウィップのヘビダンのセッティングは、レイドジャパンのプロスタッフである江口俊介氏がインスタで解説してくれている。

●オフセットフック#1/0

●ダウンショットシンカー7~14g

これが江口俊介氏のヘビダンスタイル。

☆江口俊介氏が使用しているアイテムはコレ!

●リューギ ダブルエッジ #1/0

●DS ヘビーデルタTG

(アマゾンでは7g~28gまで自由に選ぶことができます)

ダウンショットシンカーの重さは?

ダウンショットシンカーが幅広いため、どんなウエイトを選べばいいのかわからない人もいるかと思う。

ヘビダンのシンカーウエイト選びに関して、金森隆志氏の著書「金森隆志の岸釣りQ&A50パート2」で詳しく語られている。

「ウエイトは、ロッドとラインの太さとシンカーの重さが三位一体にならないとダメ。」

4ポンドなら0.9~1.8グラム。

5ポンドなら1.8~2.6グラム。

6ポンドなら2.6~3.5グラム。

8ポンドなら3.5~5グラム。

10ポンドなら5~8グラム。

12ポンドなら8~12グラム。

(引用:「金森隆志の岸釣りQ&A50パート2」62~63頁より

ラインの太さから逆算して考えると手っ取り早い。

ファットウィップ3インチの場合、オフセットフック#1/0の使用がベースとなり、消波ブロックなどの越冬場を強めのベイトフィネスタックルで扱うのが基本。

なので、必然的にラインはフロロ8~12ポンドが基準となり、シンカーウエイトは8グラム前後…といった感じになる。

基準を8gくらいに設定しておき、もう少し速くシュパっと動かしたいなら10gを。

もう少しゆっくりナチュラルに誘いたいなら、3.5~5gを。

こんな感じで柔軟に選んでいくといいだろう。

ラインの太さ選びで迷ったら

「ヘビダンのシンカーウエイトは、ラインの太さを目安にするとわかりやすい」と書いたが、もしライン太さがわからない場合は、何を基準にすればよいのか。

ラインの太さを決める際にわかりやすい基準となるのは、

「どんな場所で、どんなタックルと合わせ、どんなルアーを扱うのか」

という3点。

●カバーの多さはわかりやすい目安になる

例えば、障害物が何もないオープンなエリアならフロロ8ポンド。

杭や消波ブロック、レイダウン(倒木)といった障害物周りでは、フロロ10~12ポンド…といった具合に、カバーの量と使うタックルに合わせていく。

ファットウィップ3インチの場合は、主に「ML~Mパワークラスのワーミングロッド+フロロ8~12ポンド」といった組み合わせが主となる。

ヘビダンシンカーは8グラム前後…と言われるのは、上記の要素も関係している。

ダウンショットリグ(ヘビダン)のリーダーの長さは?

ダウンショットリグ・ヘビダンを使うときに欠かせないのが、リーダーの長さだ。

一般的に、リーダーの長さを決める際の基準としては、以下のようなものが挙げられる。

●バスの目線に合わせる
●ボトムからワームをどのくらい浮かせておきたいか
●シンカーとの一体感をどのくらい高めるか(あるいは弱めるか)

上記のような要素を目安にしていくのが基本。

シンカーが重いほどリアクション性が増し、軽いほどナチュラルに漂わせることができる。

ただ、リーダーの長さによってリアクション性の強弱は変わるため、「リーダーの長さは〇〇ですよ!」とも断定しにくいというのが本音である。

ダウンショットリグのリーダーの長さ選びについて、金森隆志氏は以下のように語っている。

リーダーの長さとシンカーのウェイトの組み合わせによって、食わせにもリアクションにもなるということは知っておいてください。

リーダーが短くてシンカーが重ければリアクションになります。

でも、いくらリーダーを短くしても軽くしていけば、漂うのでリアクションではなく食わせになります。

逆に、同じシンカーの重さであれば、長いほど食わせ、短いほどリアクションということもできます。

これを理解した上で、ダウンショットにおけるリーダーの長さとは、魚の目線に合わせることが基本になります。

単純に魚がボトムだなと思えばリーダーは短く、浮いているなと思えば長くなります。

(引用:「金森隆志の岸釣りQ&A50パート2」 63~64頁)

リーダーが短いほどリアクション性が増し、長くなるほどナチュラル系な誘いになる。

「リーダーが短、シンカーが重」だとリアクション性が増し、「長、軽」だと食わせ系のアプローチ。

ただ、シンカーが同じウエイトであるなら、リーダーは長いほど食わせ系な使い方となり、短いほどリアクション性が増す…と金森氏は語っている。

8~10gくらいのやや重いシンカーを使ってリアクションを狙うなら、リーダーは10~15cm程度と短く。

3.5~5gくらいのシンカーを使って”食わせ”を狙うなら、リーダーは20cm前後と長くとる。

ファットウィップ3インチのヘビダンに使うロッドは何が合う?

ファットウィップ3インチのようなややバルキーなワームでヘビダンを行う場合、どんなロッドを合わせるのがいいのだろうか。

ファットウィップ3インチはボディがやや太く、使うフックも#1/0と少し太め。

加えて、消波ブロックなどの越冬場を打つことも多いため、フッキングパワーと対カバー性能を考慮する意味でも「ML~Mパワー」くらいのロッドを選ぶのが基本となる。

●L(ライト)パワーだとアクションさせにくい

ヘビダンのリアクションの釣りは、シャクリ動作をする必要もあるため、Lパワーだと心許ない。

さらに、Lパワーだと「#1/0フック+ヘビダンシンカー」といった組み合わせには少しダルいため、やはりML~Mパワーくらいのロッドを選ぶのがおすすめ。

例えば、

●レイドジャパン「グラディエーターアンチGA-65PBF Power Bait Finesse」

●シマノ「ゾディアス 166ML」

●シマノ「ゾディアス 166M」

…などなど、ML~Mくらいのロッドを使うとストレスなく楽しめるかと思う。

以下の記事に、ヘビダンにも使えるML(ミディアムライト)のおすすめロッドをまとめておいたので、よかったらコチラも参考にしてみてほしい↓

まとめ:レイドジャパン「ファットウィップ3インチ」のヘビダンのセッティングと、使い方。

(引用:レイドジャパン公式

一般的なダウンショットリグ(ヘビダン)の基礎知識を絡めつつ、ファットウィップ3インチのヘビダンについて解説してみた。

ファットウィップのヘビダンは、冬・低水温期に有効なテクニックとして人気が高いため、気になっている人はぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。

【こちらもお役に立つかもしれません】

●冬の釣りに関する知識・テクニック系記事はこちら

●冬の釣りにおすすめタックルに関する記事はこちら