冬・低水温期におけるバイブレーションプラグの使い分け。ラトルの有無、ボディサイズ、ウエイト、リトリーブ速度。

バイブレーションプラグには様々なモデルがある。

ラトルインとノンラトル(サイレンス)、ボディサイズの大小、ウエイト…

などなど、たくさんあって迷ってしまいがち。

そこで今回は、「低水温期におけるバイブレーションプラグの使い分け」について書いてみる。

ちなみに、当記事で書かれていることはメタルバイブレーションにも応用できる内容なので、メタルバイブレーションの使い方を知りたい人もチェックしてみてほしい。

冬のバイブレーションプラグ使い分け。ラトルの有無、ボディサイズ、ウエイト、リトリーブ速度について。

冬場・低水温期におけるバイブレーションプラグの使い分けは、以下の部分を意識したい。

●ウエイト
●水の色
●バスとの距離
●ボディサイズ(水押し、アピール力)
●プレッシャー
●リトリーブスピード

重さ・ウエイトは「水深、スピード、落下速度」を目安に決める

バイブレーションの重さは、

●水深

●リトリーブスピード

●フォールスピード

上記3点を意識して選んでいく。

ある程度はシステム化できるので、基本だけしっかり抑えておけば選択肢は絞れてくる。

ウエイト選びその1:水深を目安にする

浅い水深を攻略するなら、軽めのウエイトを。

深い水深を攻略するなら、重いウエイトを。

ウエイトが軽いものは、巻いてきたときに浮き上がりやすいため、シャローを攻めやすい。

ウエイトが重くなるにつれて、巻いてきたときに浮き上がりにくくなる。

冬場のバスは深場(ディープ)に落ちるが、霞ヶ浦や野池など水深が浅いフィールドの場合、10g以下の軽いウエイトを使用するのが主となる。

ウエイト選びその2:リトリーブスピードを目安にする

前述したが、バイブレーションは、

ウエイトが軽いほどリトリーブの際に浮き上がりやすく、重くなるにつれて浮き上がりにくくなる

…といった傾向がある。

この特性を逆に利用する、というテクニックもある。

●シャローでヘビーウエイトのバイブレーションをあえて使用する

例えば、水深が1~2mくらいのシャローで、20g前後の重いバイブレーションを超高速巻きしてリアクションで食わせたり。

水深が5mくらいの深場で、10g前後の軽いバイブレーションでデッドスローリトリーブしてみたり。

狙う水深とリトリーブスピードを意識すれば、選ぶべきウエイトは決まってくる。

ウエイト選びその3:フォールスピード

バスの視界から急速にルアーの姿を消したい(フォールスピードを速くしたい)なら、重いウエイトを選ぶ。

フォールスピードが速いとバスが付いて来れないなら、軽いウエイトを選ぶ。

バイブレーションのウエイトは、

●水深

●リトリーブスピード

●フォールスピード

上記3点を意識して選んでいく。

水の色を目安にラトルの有無を使い分ける

水の色に合わせるのも、バイブレーションを使い分ける上でわかりやすい目安になる。

例えば、

●クリアな場所はノンラトル(サイレンス)

●ステインの場所はノーマルサウンド(大きくも小さくもない音量)

●マッディな場所はサウンド大

通っているフィールドの特徴・水質に合わせて選ぶ。

こうすることで、使うべきバイブレーションプラグは絞れてくる。

水が濁っている場合、物理的に視野が狭くなるため、バスがルアーを発見しにくい。

マッディウォーターなら、サイレント有りのモデルを選び、音で気づかせる。

水が澄んでいる場合、バスは視覚でルアーを確認できるため、ルアーの発見度も高い。

水がクリアなときはラトル無し(サイレントモデル)を選ぶ。

バスとルアーがどのくらい離れているのか?距離感を目安にする

●バスとルアーとの距離が遠ければ、ラトルイン(ラトル有り)

●バスとルアーとの距離が近ければ、ノンラトル(ラトル無し)

バスがどんな場所にいるのか絞り込めていないなら、広く探ることが可能なラトル有りを。

ある程度狙うべきスポットが絞れていたり、ピンスポット(杭や護岸など)についているバスをちょい投げで狙うなら、ノンラトル

バスとルアーとの距離が離れているかどうかで、ラトルの有無を選んでいくとわかりやすい。

●必ずしも「水がクリア=ノンラトル」ではない

注意したいのは、

水がクリア=ノンラトル

というわけでもない点。

琵琶湖、広大な河川といった広いフィールドでは、遠投してルアーから遠い場所にいるバスに気付かせなければならない。

水が澄んでいて広大なウィードエリアなど、

●バスが遠くにいる(ルアーとバスが離れている)

●遠くにいるバスにルアーの存在を気付かせたい

こんな状況では、例えクリアであろうと、ラトル有りのモデルが良い場合もある。

濁っているときも同じ。

マッディだとしても、ルアーとバスの距離が近いならラトルは無くても良い。

目の前にいるのなら、ルアーサイズもコンパクトなもので良い。

バスとルアーとの距離が遠ければ、ラトルイン(ラトル有り

バスとルアーとの距離が近ければ、ノンラトル(ラトル無し

プレッシャーの度合いを目安にする

最近のバスはラトル音にすらスレている

そのため、スレたバスにはノンラトル(サイレンス)モデルを使うのが基本。

特に、野池などの小規模なフィールドの場合、バスとルアーとの距離も近いことが多い。

バスとルアーの距離が近いなら、基本はノンラトル(サイレンス)を選ぶ。

さらに、ボディサイズは小さい方が食わせやすい。

ボディサイズは「水深とアプローチ、水、バスとの距離、プレッシャー」を目安に

バイブレーションプラグのボディサイズは、これまでに挙げてきた、

●水深
●アプローチ(リトリーブスピードなど)
●水の色
●バスとの距離
●プレッシャーの度合い

これらを目安にして選んでいく。

濁っているならボディサイズを上げた方が良いし、プレッシャーが高いならコンパクトなボディを選ぶ。

水は澄んでいるけど、バスとの距離が近いならコンパクトなボディ。

スレているけど濁りまくっているなら(バスとの距離が遠い、気付きにくい状況)なら、大きなボディ。

…といった具合に、シンプルに捉えていく。

スレてるのか、濁っているのか、ラトルはあった方が良いのか、スピードは速い方がいいのか。

これだけ。

基本的には、

バスに違和感を感じさせずにバイトさせる選択をする

というのがセオリーと言える。

【体験談】冬場は中途半端なリトリーブスピードは微妙

これは僕の体験談

低水温期におけるバイブレーションプラグのリトリーブスピード(巻き取り速度)で、最もよくないのは中途半端な速度。

速く巻くなら、超高速巻きでリアクションバイトを狙う

遅く巻くなら、徹底してスローリトリーブする

低水温期のバスは、メリハリが大事。

1か100か、くらいの極端な意識で。

低水温期のバスは、とにかくヤル気も食い気もない。

なので、中途半端に、他のシーズンと同じような感覚で、いつも通りに釣っているとダメだったりする。

徹底してリアクションバイトを狙うか、徹底して”食わせ”を狙うか。

「とりあえずこんな感じで巻いとけばいいか」みたいな、中途半端なテロテロ巻きは良くない…という体験談でした。

まとめ:冬場のバイブレーションプラグは、使用する環境と、アプローチによって選ぶべきアイテムが違う

僕個人の体験談や失敗談からきている、冬・低水温期のバイブレーションプラグの使い分けについて書いてみた。

バイブレーションは、現在では様々なラインナップがあって、どれを選べばいいか迷ってしまいがち。

迷ったときは、当記事を参考にして頂くことで、選ぶべきバイブレーションプラグが見えてくると思う。