【初心者向け】バスプロの真似・人気ルアーを買っても釣れない理由。バス釣り上達の予備知識と解決方法。

バス釣りを始めてみたけれど、一向に釣れる気配がない…。

「とりあえず釣れるルアー・人気ルアーを買ってみたけど全然釣れない」というのは、初心者の頃にはよく見られるパターン。

バスフィッシングでは多くのルアーが存在しており、釣りを始めた当初はどのルアーを使えばいいのか迷ってしまいがちです。

「ネット上で人気ルアーを調べて買ってみたし、投げまくってみたけど全然釣れない!」という人は、ただ単にバスフィッシングの基礎知識と経験、そしてメディアの情報を鵜呑みにし過ぎているだけかもしれません。

そこで今回は、「バス釣りを簡単にするための基礎知識・人気ルアーで釣れない理由、バスプロの真似をしても釣れない理由」を紹介していこうと思います。

「人気ルアー買ったのに全然釣れない!バスプロを参考にしているのに釣れない!」とお悩みの方の参考になると嬉しいです。




【初心者向け】バスプロの真似・人気ルアーを買っても釣れない理由。バス釣りで上達するための予備知識。

始めたては、バスプロの真似をやめてみる

バスフィッシングを始めたての頃は、もし近くに上手い人がいない場合は、メディアなどで活躍している有名バスプロを模範するしかないのが現状です。

勉強を教えてくれる塾は街角にいっぱいありますが、バス釣りを教えてくれる教室はゼロです。フィッシングガイドにお金を払えばレクチャーを受けることは可能ですが、多額なお金が必要になってしまい、簡単に手を出せません。

そこで多くの場合、バス釣りを始めたばかりのアングラーは、手っ取り早く雑誌などに載っているバスプロやインターネットで有名な釣り人の真似をすることから始めていきます。

しかし、雑誌などに載っているバスプロのルアーやアクションを見様見真似しても、実際の釣果はそこまで上がらないことが多く、そのことで頭を抱えてしまう初心者アングラーも多数見受けられます。

なぜこういった現象が起こるのでしょうか?

バスプロの真似をしても釣れない理由

なぜバスプロの真似・模範をしても結果を得にくいのか?
それは「経験値、知識、状況対応力」が初心者アングラーとバスプロでは天と地ほどの差があるからです。

バスプロは数多くの経験と知識があった上で、メディアに載っている行動をとっています。
彼らは膨大な経験値を元に状況判断を行っていますが、初心者アングラーは経験値・知識が少ないため、バスプロのように「意味のある過程を経て結果にたどり着く」ということが上手にできません。

バスプロの行動の根本が理解できていない初心者アングラーが、たとえバスプロの上っ面だけ模倣したとしても、初心者アングラーのその行動自体に意味・意図が含まれていないから思うような結果を出しにくいんですね。

■メディアではバスプロの釣りの半分以上が取り上げられていない

また、メディアではバスプロ達の結果は見ることはできても、そこに至るまでのプロセスと、そのプロセスを起こした理由が明記されていません。
最近では陸王などのビデオ等ではプロセスを見ることはできるようになりましたが、その行動を起こした「行動の要因(行動の理由)」がメディアなどではわかりにくかったりします。

バスプロ達はメディアに取り上げられていない行動も数多くとっているのですが、ほとんどの場合は釣果を出すことができたメソッドやルアーのみにスポットがあたり、「結果を生み出すまでのプロセス」が事細かに説明されていません。
こういったことも、僕たち一般人が上っ面だけ真似したところで釣果が得られない原因だと僕は思っています。

例えば、彼らの1日の釣行時間が10時間あったとして、釣れた時間以外の残りの9時間くらいは(主に動画編集や雑誌の構成上などの理由で)カットされています。
バス釣りは、釣果に至るまでのプロセスが大事な趣味だと僕は思っているのですが、その過程そのものがメディアの都合上の問題で奥底まで語られていないのがメディアの特徴だと僕は思っています。

ですから、その上っ面だけ(釣果に至るまでのプロセス)の情報を真似しても、素人のアングラーにはその行動の根本(釣果を生み出したプロセス)が理解できていないので、思うような結果を得られないのです。
ましてや初心者となると、言い方は悪くなりますが「ただのバスプロの劣化版・物真似」にしかならない…というのが悲しい現実なのです。僕自身もこの罠に長い期間ハマっていました。

これからバス釣りに取り組む1人のアングラーとしては、数多くある情報に振り回されないことは大事なことであると僕は考えています。

このことについて、メディアで人気のあるアングラーの金森隆志さんは、自身も雑誌等のメディアに取り上げられる立場だからこそ、こう言っています。

”メディアに溺れないこと。物差しにするのはいいけどすべてではない。”

アングリングバス12月号より

また、同氏の著書「金森隆志の岸釣りQ&A」ではこうも語っています。

”知識は不要です。
こんな時代だから、情報は無制限に入手できると思います。そこであえて言います。無責任な情報が多すぎます。
そんな情報を大量に詰め込むことはものすごく危険です。せっかく楽しく遊べているのに、無責任かつムダな情報を知識として入れて頭でっかちになり、頭が優先されるのは遊びとして非常にもったいないです。”

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では、バスプロの真似をしても釣れないのなら、一体どうすれば釣れるようになるのか?
これからバス釣りを始めたいと思っている人は、どんなことに注意すればいいのか?

それは「難しいこと・技術や複雑な知識に頼らず、自分の釣りをできる限り簡単にすること」です。

膨大に撒き散らされたメディアの情報やテクニックなどを可能な限り切り捨て、でき得る限り自分の釣りをシンプルにしていく。

バス釣り初心者が最初に取り組むことは、小難しい理論やテクニックを習得することではありません。
「情報に振り回されすぎず、シンプルな釣りを心がけ、そして経験値を増やすこと」ということこそが、バス釣り初心者がまず最初に取り組むべきことである…と僕は思っています。

では、その「シンプルな釣り」とは一体どんなものなのでしょうか?
それは「可能なかぎり選択肢を減らし、絶対的に信用できるルアーを作る」というものです。

使うルアーを出来る限り少なくする(選択肢を減らす)

人は多くの選択肢を与えられると、その選択を行うのに多大なるエネルギーを消費してしまいます。
人間の脳は多くの選択肢を一気に与えられると思考停止する傾向があるためです。

このことについてグーグルやマイクロソフト、ディズニーなど世界的企業を多数クライアントに持つコンサルティング会社の代表・スティーブ・マクラッチーは著書「決める」でこう語っています。

”そのうち決断が重荷となり、「誰かに決断してほしい」「どうすればいいのか教えてほしい」「少なくとも、夕食のメニューくらいは人に決めてもらいたい」などと思うようになる。(中略)

そういう決断とその他の決断を、時間的にも思考的にも同等に扱っていいのだろうか?優先順位に問題はないだろうか?大事な決断を下すときにすべきことを、あなたはちゃんとわかっているだろうか?”

例えば「ジャンケン」。
ジャンケンの手は3つですが、もしそれが10通りもあった場合、どれを選べばいいのか迷ってしまいます(そして決着がつかないまま、無駄なエネルギーだけ消費して終わってしまうでしょう)。
ジャンケンは「3つの手数」だからこそシンプルな戦略で済んで決着が早くつくのであり、そしてそれはバスフィッングにも言えることだと僕は考えます。

・とりあえず人気のルアーを何個も買ってみた。
・メディアで釣れると評判のルアーも買ってみた。
→けれども結局釣れない…

というパターンに陥っている人は、釣り業界の罠にハマってしまっている可能性があります。

「このルアーなら釣れる!」とメディアの話を鵜呑みにしてしまい、何個も揃えてみたけれど全然釣れない…というのはバス釣り初心者の人に見られるあるあるパターンとも言えます。
「何のルアーを使えばいいのかわからない!」と迷ってしまったときほど、『選択肢を減らす』ということが重要になってきます。

まずはシンプルに、2種類のルアーだけを使い込んでみる

実は、バス釣り初心者にとって本当に必要なルアーはそれほど多くありません。

初心者にとって必要なルアーは根掛かりの少ない「スピナーベイト」と、やはり根掛かりの少ない「テキサスリグ」の2種類である…と僕は思っています。

スピナーベイトとクランクベイト、バイブレーションやチャターベイト…といったものを各種1個ずつ買うよりも、「スピナーベイトのみ」をアピール別とウエイト別に揃えておいたほうが良いと僕は考えています。
そして、極力根掛かりしにくいルアーを使うことで、根掛かりに対する恐怖に怯えながら釣りをせずに済むため、金銭面的な面でもストレスがなくなるからです。障害物の近くに投げるのが怖くなくなり、キャスティングも上達しやすいのもメリットです。

ルアーの選択肢を減らすことは、ルアー選択のストレスが減って迷いがなくなり、そのルアーに対する熟練度も(同時期に始めた釣り仲間よりも)飛躍的に上がります。

この手法は「いろいろなルアーを楽しみたい!」という人には向かないテクニックとも言えます。
「いろんなことを学びながら焦らずゆっくり楽しみたい」…という人は、釣果を気にせず少しずつバス釣りを楽しむのがよいかと思います。

しかし、もし真剣に「まずはバスフィッシングに慣れたい!釣り仲間よりうまくなりたい!」という熱い情熱があるのなら、まず1年間はスピナーベイト(とテキサスリグ)の2択の熟練度と知識を上げていくのがよい…というのが僕の個人的なおすすめになります。

ルアーの選択肢を減らすことで、脳の意識が「ルアー選択」から「場所、状況、魚の状態の把握」へと変わるのが、選択肢を減らすメリットです。

初心者のうちは、特にこれといってルアーの種類にこだわりがないのであれば、「スピナーベイトとテキサスリグ」の2種類を使い込むことが良いと僕は考えています。

技巧に走らず、「シンプル」な釣りを心がける

バス釣りを始めたうちは、「活性の高いバスはどんなときに、どの場所で食うのか?」の経験を蓄積していくことが大事になります。

そのためには、釣り方を複雑化・技巧的にせずに、シンプルな方法を貫くのがよいと僕は考えています。

状況によってアプローチを細かに何度も変えてしまったり、もし釣れた時にあの手この手を使ってたまたま釣れてしまった場合、釣れた理由が不明確になってしまいます。

バスプロの上っ面のテクニックだけを真似していると、「ルアーが正しかったから釣れたのか、たまたまバスがそこに居たから釣れたのか、場所選びやタイミングが良かったのか」といった迷い・疑問が解決されにくくなり、バスが食った理由がわかりにくくなります。

だから、バス釣りを始めたばかりのころは、雑誌や動画などでバスプロが紹介しているような「これが超釣れる!」というセールストークを鵜呑みにせず、そして小難しい技巧的な方法に頼らず、バス釣りで使われる基本的なルアーの扱いのみをしっかりと学ぶことが大切だと僕は思っています。

そして、ここでいう”基本的なルアー”とは「スピナーベイト」と「テキサスリグ」になります。

アピール力をルアー選択の目安にする

バス釣り用のルアーには、個々によって「アピール力」というものがあります。

例えばアピール力を10段階の数値で表すと、同じ「スピナーベイト」というルアーでも10のアピール力があるものと、5のアピール力があるスピナーベイトがあります。

ブラックバスという魚は、「やる気・活性」によってどんなアピール力のルアーに食ってくるのか変わってしまう魚です。
ですから、状況や天候によってルアーのアピール力を変えてやることが、ルアーフィッシングにおいては大切な要素となってくるのです。

ルアーのアピール力を決めるのは簡単です。

「天候が荒れたとき(曇っていたとき、風があるとき、雨が降っているとき)」はアピールの強いルアーを。
「天候が晴れ渡っていて一定であるとき」はアピールの弱いルアーを。

これは外部の影響によって状態が変わりやすい、自然界の中に生きているブラックバスの状態に合わせるために行います。

基本的には「魚に違和感のないようなアピール具合」を目指すのが一般的ですが、その具合は強過ぎても弱過ぎてもいけません。
天候が荒れて水の中が暗かったりゴチャゴチャしていると、アピールの弱いルアーだとバスに気付いてもらえず、晴れ渡っているときにオラオラ系アピールのルアーを使うと「うわ、何あれ…引くわ…」となってしまいます。

魚に口を使わせるためには、アピール力が強すぎると「引いちゃう」。
アピール力が弱過ぎても「気づかない、魅力的に感じられない」。

ルアーを選ぶときは、ルアーアピール力を天候によって変えることが大切になります。

スピナーベイトにアピール調整の方法も簡単です。
ブレードのサイズを上げたり、大きさ自体(シルエット)を変えてあげるか、です。

また、テキサスリグのアピール力の調整方法も簡単。
ワームのサイズを変える、大きさ自体を変える。

バス釣りを始めた当初は、まずはこの2つのルアーだけ使えるようにしておけば、どこのフィールドでも年間を通して安定した釣行を行えるでしょう。

【初心者向け】バスプロの真似・人気ルアーを買っても釣れない理由。バス釣りで上達するための予備知識。|まとめ

今回『【初心者向け】バスプロの真似・人気ルアーを買っても釣れない理由。バス釣りで上達するための予備知識。』についてお話しました。

バス釣り初心者の頃はどの情報が正しいのか判断がつかないので、ついついメディアに振り回されがち。ですが、経験を重ねていけばその情報が自分にとって本当に有効なものであるのか判断がつくようになります。

もしあたながバス釣りを始めたばかりであるなら、そして「有名バスプロの真似しても釣れないし、人気ルアーを使ってもイマイチ…」とお悩みであるなら、一度知識として蓄えたものを手放し(脳のディスククリーンアップ的なことをして)、出来る限り自分の釣りをシンプルにしてみることをおすすめします。

「自分にとって必要な情報と、不要な情報」

これを上手に断捨離していくことが、これから先の時代に待ち構えている「未来のバスフィッシング」を行うにあたっては大切なことになるんじゃないかな、と僕は思っています。

”この人生で、自分が臨すべてのことをする時間はない。だから、選択をする必要がある。

そのときは、自分自身が心の底から望んでいることを選択してほしい”

フレッド・ロジャーズ(テレビ司会者)

【記事内の引用書籍】